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  1. 平戸市議会 2009-03-01
    03月04日-02号


    取得元: 平戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-03
    平成21年 3月定例会                  午前十時零分 開議 ○議長(川上茂次君)  おはようございます。 出席議員定足数以上であります。 これより議事日程第二号により本日の会議を開きます。 それではこれより  日程第一 一般質問 を行います。通告表の順序に従いまして、まず、六番森能範議員。 ◆六番(森能範君) 登壇 皆さんおはようございます。 平成二十一年三月定例会一般質問トップバッターで、しかも久しぶりの質問で少し緊張しております。 さて、先月二十七日、消防団長でありました本山劜さんが病気のためお亡くなりになりました。平戸市消防団にとりまして大きな一つの財産を失ったような気がし、本当に残念であります。本山団長の御冥福を心からお祈り申し上げます。 このようなことから、先月十九日に平戸市消防団分団長会が行われまして、残期二年の団長に吉住さんが選任され団長に任命されました。新団長のもとに私たち団員は一致団結し、平戸市のために盛り上げていきたいと思っております。 さて、今回の一般質問の要旨は、前回質問した内容を検証するためのものが二件、新たなものが一件であります。 まず、「消防防災行政について」お伺いいたします。昨今のテレビを賑わしているニュースでさまざまな事件、事故、災害が報道されていますが、中でも米国サブプライムローンに端を発する世界的金融危機や国民からの政治不信が特に大きく取り上げられております。また、そのほかに大きく取り上げられるものに危機管理に対するもの、つまり人的災害や自然災害に関する報道であります。世の中が随分と物騒になってきたという感がいたします。 私が最近特に注目したのが先月起こったオーストラリアでの林野の大火です。放火によって始まったといわれるこの火災は四十六・四度に達する極度の猛暑と一けた台の湿度で地冠火と呼ばれる形態を成して燃え広がりました。地冠火とは地獄の「地」と「冠」に「火」と書きますが、樹林を包み込むように燃える状態で、炎の高さは二十メートルから三十メートルに達し、風次第では時速五十キロもの勢いで燃え広がるといわれております。 犠牲者は二百三十名を超え、その焼失面積は三十四万ヘクタール、なんと平戸市の総面積の十五倍近くが焼け野原となってしまったのであります。この火災がここまで大きくなってしまったのは異常な天候に加え、情報伝達の遅れという人的要因も重なったようであります。この災害を受け、平戸市として何を最優先すべきかということと、危機管理として情報がいかに大切なものかということを改めて痛感させられました。 そこでお尋ねしますが、前回の一般質問において答弁をいただきましたデジタル同報系防災行政無線整備計画についてですが、昨年度から今年度にかけて調査設計業務、今年度から整備工事に着工するとのことでした。これらの進捗状況を具体的に教えていただきたい。 次に、生活環境の整備についてお伺いいたします。最終処分場の現状と今後のあり方についてでありますが、平戸地区総合衛生センター最終処分場においては残容量が残り少なくなってきていると聞いております。これを含め、各地区における最終処分場についてごみの排出の現状、飛灰の各地区への搬入量、各地区の最終処分場の残容量及び残余年数などを踏まえて今後どのように考えているのかお聞かせ願いたいと思います。 その他の通告分及び再質問については自席より行いますので、議長の取り計らい方よろしくお願いいたします。 ◎市長(白浜信君) 登壇 皆さんおはようございます。 それでは森議員の質問にお答えいたします。 同報系防災行政無線につきましては、台風、豪雨など自然災害等の事前周知、災害時等の誘導、その他ライフラインや公共施設の復旧状況など緊急時の連絡手段として市民の生命、身体及び財産を災害から守り、被害を最小限に食いとめるためには必要不可欠な施設であると認識をいたしております。 本市の現在の整備状況でありますが、旧町村では整備がなされておりまして、旧平戸市を除く旧生月町が平成十四年度、旧田平町が平成四年度、旧大島村が昭和六十年に整備いたしております。整備後かなりの年数が経過しており、田平町、大島村については老朽化が激しい状況でございます。 今後の整備方針といたしましては、市内の全域にわたって屋外へ設置する拡声子局を中心に整備をいたしまして、放送が聞こえない難聴区域の世帯には個別受信機を設置することにいたしております。全市民に周知できるデジタル同報系防災行政無線の構築を図ってまいりたいと考えております。整備計画につきましては、平成二十年度及び平成二十一年度の二ヵ年間で調査設計を行い、工事につきましては平成二十二年度から着手していきたいと考えております。予定といたしましては、平成二十二年度に現在防災行政無線が整備できていない平戸地区を重点的に整備し、その後老朽化が進んでいる大島地区、田平地区の順で整備を行い、生月地区防災無線については比較的新しいこともあり、既存施設の有効利用を図りながら整備を図っていく方針であります。工事につきましては、平成二十二年度から平成二十四年度までの三ヵ年を予定をいたしております。 なお、進捗状況及び今後のスケジュールについては担当課長より答弁させます。 次に、平戸市におけるごみ処理につきましては、平成十八年三月に策定いたしました一般廃棄物処理基本計画に基づき処理を行っており、近年の一般廃棄物を取り巻く現状及び旧市町村時代からの一般廃棄物処理事業の施設を踏まえ、持続可能な循環型社会の構築を目指して推進しているところであります。 具体的にはごみ減量化を図るための各種団体による資源ごみの集団回収に対する交付金の交付、生ごみ減量化及び資源化のためのごみ減量化機械器具購入に対する助成、円滑な収集及び環境美化のためのごみステーションの設置に対する助成、さらにはマイバッグ運動など四R運動の推進を図ることによりごみ発生の抑制、ごみ減量化及び最終処分場の延命化を図っているところであります。そのような中、各地域の最終処分場の現状を見ますと、市内には七ヵ所の最終処分場があります。一般廃棄物から発生するごみに対する施設は実質的には旧市町村単位での各一ヵ所の運営となっております。生月地区におきましては、平成十七年三月に完成した施設で、施設能力が二万五千トンございますが、当初計画時に比べまして現在は北松北部クリーンセンターから排出される飛灰のみの埋め立てでは十九年度末現在では約一%ということになっております。相当の期間の年数があると思われます。田平地区につきましては約七五%の埋物量でございます。飛灰のみですと相当期間の年数が埋め立てすることができると思います。一方、平戸地区と大島地区につきましては、それぞれ残余年数が五年を切っているというのが現状でございます。このような状況を踏まえまして、合併協議会調整内容最終処分場の利用につきましては、緊急やむを得ない場合を除き、原則として旧市町村単位とするという誓約がございますが、平戸地区と大島地区の最終処分場につきましては早急な対策を検討する時期に来ております。新たな最終処分場の建設は国庫補助の見通しや新たな市民の皆さんの御不安を考慮いたしますと考えにくい状況にございますので、平戸市内にある施設の有効利用を図っていかなければならないと考えておりますので、今後は議員各位を初め、地域住民の方々の御理解を得られるよう協議を進めていきたいと思っております。 以上であります。 ◎総務課長松山久與君)  おはようございます。 それでは防災行政無線整備の進捗状況及び今後のスケジュール等についてお答えいたします。現在までの進捗状況につきましては、調査設計に係る業者について昨年十一月にプロポーザル方式によります業者選定を行いまして、全国的にも実績がございます社団法人日本農村情報システム協会業務委託契約を締結をいたしております。契約後は業者を帯同いたしまして、生月、田平、大島の既設防災無線の状況について現地調査を行いました。 平成二十一年一月からは消防本部、各支所等で組織をする平戸市デジタル同報系防災行政無線施設整備検討委員会を設置をいたしまして、今後の検討方針を協議をいたしているところでございます。平成二十一年一月九日に開催をしました第一回の整備検討委員会では、屋外拡声子局を重視して整備を行う方針を確認をしまして、第二回の平成二十一年二月二十七日に開催した整備検討委員会では、親局を市役所三階の小委員会室に設置をすること、それから、中継局は白岳と平戸島の中南部地区に一ヵ所の計二ヵ所に設置をすること、再送信子局は中継局の場所が確定した後電波調査を行いまして、三ヵ所から五ヵ所を設置すること、遠隔制御装置は各支所においては緊急一斉放送、一斉放送、個別放送などの機能がある遠隔制御装置を設置すること、消防本部は親局同等の機能がある準統制型を設置すること、難聴区域以外に設置する個別受信機については、市の機関、特別職宅、防災担当職員宅、消防機関、消防職員、消防団職員、警察関係、国・県の出先関係、病院、災害時要援護者施設、保育所、幼稚園、小中学校等に設置する方向で検討を進めていくことを確認をいたしております。 今後の調査設計に係るスケジュールでございますけども、今月末には第三回の整備検討委員会を開催しまして、屋外拡声子局の数や個別受信機の数、オプション機能などについて検討をする予定であります。その後内部協議を経て防災無線の整備に係る基本計画を策定し、四月からは各地区への説明会を順次実施するとともにコンサルによる各種調査等を行ってまいります。調査内容につきましては電波調査によるパンザマストの設置位置の確定や音声等の電波調査でございます。その後用地交渉、用地確定などを経て、実施設計業務を平成二十二年二月末までに完了する予定であります。電波調査業務パンザマストの設置、用地確保につきましては、市民の方々に御協力をお願いしなければなりませんので、今後とも皆様方の御支援、御協力をよろしくお願いを申し上げます。 次に、整備工事につきましては、平成二十二年度から未整備の平戸地区、老朽化が著しい大島地区、田平地区、生月地区と順次整備をしていく予定であります。比較的新しい生月地区の施設については、アナログ方式からデジタル方式に変換する機器を使用することによりまして既存の施設を利用し、全地区が統合された施設となるよう整備を進めてまいりたいと考えております。具体的には、市役所本庁舎の無線室に親局を設置し、各支所及び消防本部に遠隔制御装置を設置いたします。屋外拡声子局パンザマストや難聴地区の世帯に配置する個別受信機によって地域住民が各種情報を容易に聴取できるようシステムを構築していく考えであります。 また、今回の同報系防災行政無線の整備とあわせまして、全国瞬時警報システム(J─ALERT)の整備も予定をいたしております。この全国瞬時警報システムは津波警報や緊急地震速報緊急火山情報弾道ミサイル情報といった対処に時間的余裕のない事態が発生した場合に国が通信衛星を用いて情報を送信し、全国市町村の同報系防災行政無線を自動的に起動させ、瞬時に住民に緊急情報を伝達でき、国による事態の覚知から住民への伝達まで時間的なロスを最小限にすることができるようになる設備でございます。 以上でございます。 ◆六番(森能範君)  ほとんど答えられて困ってるんですが、この前の一般質問の折になぜ平戸市自体が防災無線の設置を今までしてこなかったのかという質問に対して、市長が諸般の事情によりましてという答弁しかなかったわけですね。多分答弁できなかったと思うんですよ。大体私はわかってるんですが、平成十五年に移動系ができてますね、そして、平戸市の総合運動公園ライフカントリーが十六年にできてます。多分これとバッティングしたせいかなと、こっちの方に走ったかなという感じがするんですがいかがですか、総務課長。 ◎総務課長松山久與君)  移動系は十五年と申されましたですか。──そうですね、平戸市の移動系の無線につきましては、平成四年度に設置をいたしておりまして、運用を平成五年の三月から実施をしてるということでございまして、それと重なったからということでその整備が遅れたということじゃなくて、全体的にいろいろな行政課題の中で防災行政無線の設置が遅れてきとったということでございますので、その事業ということは直接の原因ではございませんので、そこは御理解いただきたいと思います。 ◆六番(森能範君)  移動系と同報系、移動系というのは大体車につけて回るための無線でしょう。市民のためには何にもならんとですよね、これをつけたってね。なんで移動系をつける前に同報系が動かんやったかな、そこら辺の疑問があるんですよ。そこら辺どうですか。 ◎総務課長松山久與君)  事業費の関係も当然ございますし、実際自然災害等現地でいろんな情報確認をするためにどうしても移動系の防災行政無線を先に整備をしようということで先に移動系を整備をしてきたということでございます。 ◆六番(森能範君)  前のことをいろいろ言うたって一緒だから言わんけれども、さっき全国瞬時警報システム(J─ALERT)、これを入れると言われたもんですから私ほっとしたんですが、これ絶対要るんですね、こういうシステムは。九州地区でどこか入れてますか。入れているところありますか、九州管内で。 ◎総務課長松山久與君)  既に防災行政無線が整備されているところは入れているということでございまして、国の方からJ─ALERTの申し込みが各自治体に話がございまして、私どももこの行政無線の設置と同時に整備をさせてくださいということでお願いをしているところでございます。 ◆六番(森能範君)  計画どおりやってるということで別に言うことはないんですが、三地区、生月・大島・田平はもう行政無線があると、それでいろんな要望とか提案とかあるはずですね、各地区から。新たにここはできるんだと、そういう協議になればしっかりした話し合いをして進んでいってもらいたいというふうに思っております。 今度は消防長にお伺いします。防災無線整備の計画をされている中で、消防に関連した整備内容についてどのような計画を持っているのか答弁していただければと思います。 ◎消防長(松尾茂廣君)  同報系防災行政無線の整備を計画されている中での消防に関連した整備内容についての御質問でございますけども、議員も御承知のとおり、旧平戸市においては消防団緊急伝達システムにより消防団員の招集及び情報提供を行っております。しかしながら、このシステムは消防団員を招集し、災害情報を伝達することを目的としたシステムであり、同報系防災行政無線のようにすべての住民を対象としたものではございませんのでこれまで聞こえないなどのお話もございました。今回の整備計画によりすべての住民の方に迅速かつ的確な情報伝達ができ、緊急時の対応がとれ、住民の安全・安心が図られるものと期待をされております。 なお、消防に関連した整備内容ですけど、先ほど総務課長からも答弁がございましたけども、現在生月地区については同報系の防災行政無線遠隔制御器を消防署に設置をし、火災等災害時のサイレン吹鳴情報提供等を実施をしておりますが、生月地区と同様の整備をお願いしたいと考えております。 以上です。 ◆六番(森能範君)  今答弁にありましたように、旧平戸市民の方は消防団緊急伝達システム行政無線と勘違いしているところがあるんですね。というのも、いつでしたか、一ヵ月ぐらい前ですか、堤の方から火事があったと、近所で。二百メーターぐらい先の住宅が火事になった。朝起きるまで全然わからなかったと、サイレンも聞こえないし何も聞こえない。だからパンザマストとマイクをつけてくれんですかという要請があったわけですね、要望されたわけです。いや、そこは消防団だけの情報伝達の機械だからそういうことはできんとですよと、今整備をしていますからという話をしたんですよ。ああそうですかということで、やっぱりそこら辺で総務課長にお願いしたいんですが、説明会をする折に平戸市はまだこういうふうなシステム防災無線はできてませんと、今からそれをしていこうと思いますという説明をしっかりしていただきたいんですがどうでしょうか。総務課長に答弁願います。 ◎総務課長松山久與君)  議員御指摘のように、市民の皆様の中には正しく理解がされてない部分があろうかというふうに思います。当然先ほど申しましたように、今後パンザマスト等の設置等含めて地域の皆さん方の御協力がないと整備がうまくいきませんので、そのことを含めてそれぞれ地区の区長会あるいは自治区の協議会等がございますから、そういうところに十分御説明申し上げまして、住民の皆さんにも周知を図りながら整備を進めてまいりたいというふうに思っております。 ◆六番(森能範君)  先ほど個別受信機の話がありました。個別受信機は消防長、どの段階までつけるつもりでおるんですか。生月の場合は今一分団に四つですか、部長二人と分団長と、私のうちにもあります。平戸市今度は新たにできる中でどのような方法で持っていくのか、答弁をお願いします。 ◎消防長(松尾茂廣君)  個別受信機の設置について消防関係者はどの範囲まで考えておるかというふうな御質問ですけど、消防団の幹部の皆さんへの連絡体制については、現在、火災等の災害及び各種気象警報が発令された場合に、消防団の分団長以上の方に電話連絡でも情報を伝達しております。こうしたことから、分団長以上の役員を対象に設置を検討しております。なお、このことにつきましては、四月中旬に予定をされております消防団の役員会に提案したいと考えております。 以上です。 ◆六番(森能範君)  できれば分団長だけじゃなくて副分団長ぐらいまでつけていただければ助かるなというふうに思うんですがね。 それと、生月に今個別受信機がありますね。うちもありますけれども、これがアナログからデジタルに変わったときにどのようなことになるのか、個別受信機自体が。その答弁をお願いします。 ◎総務課長松山久與君)  詳しくどこがどう変わるのかちょっと私が十分説明ができない部分があるんですが、当然、今生月に配備されております個別受信機についても当然使えるように設備をしまして、そして支障がないような整備をしていくということで基本的には考えております。どういう機械をどうかませればそれができるのかというのが私が詳しく個別受信機まで把握できてないところがありますので、その点ちょっと御勘弁いただきたいと思うんですが、いずれにしましても、そういう機械をかませることで可能だということは業者の方から説明を受けておりますので、そういう対応をさせていただきたいというふうに思っております。 ◆六番(森能範君)  機械部分を変えにゃということになると問題があるんですけどね、多分一台五万か六万するはずですからね。変換装置ですか、それをかませて使われればそれが一番なんですけど、そこら辺調べてないですね。
    総務課長松山久與君)  デジタルですから電波を受信しないとうまくいかん部分があって、その個別受信機についても、例えば家の外にアンテナ的なものを立てないとなかなかうまく伝わらないというような場合も想定をされますということは業者の方からお話を伺っておりまして、そういう新たな工事といいますか、そういうことが出てくる可能性がある箇所もあると、全部が全部ということじゃありませんが、そういう場所も場合によっては出てくる可能性があるという話は伺っております。 ◆六番(森能範君)  先ほど最初説明の折に個別受信機をある程度行政区、生月も区長さんとか役場の総務課長とかいうところにはつけてます。そういう対応をしっかり個別受信機はつけていただきたいなというふうに考えております。いつでしたか、うちの同僚議員が家に一回来たときに個別受信機がたまたま鳴ったんですよね、そうしたらこれなんですかと言うもんけん、これ個別受信機よと説明したんですよ。これよかねと言いまして、多分その方は三番目に質問するとかな。 消防長にお伺いします。消防無線はアナログからデジタル方式に変わると聞いてるんですが、今後の整備計画はどがんなってますか。 ◎消防長(松尾茂廣君)  無線機のデジタル化についての御質問ですけど、今日、私たちの生活の中でも携帯電話や放送など、さまざまな分野においてデジタル化が進展しており、電波の有効利用を図るとともにデータ等による高速、高度な利用が行われております。現在常備消防では水火災を初め救急救助の現場で使用する車載及び携帯無線機はこれまでアナログ通信方式により音声主体の運用を行われております。平成十五年に電波法関係の審査基準の一部改正によりアナログ周波数の使用期限が平成二十八年五月三十一日までと規定されております。このため消防無線整備につきましては、現在の無線設備が昭和六十三年度事業で整備されておりますので、既に更新時期を過ぎておりますので、デジタル化とあわせて平成二十七年度までに整備を完了するよう計画しております。 以上です。 ◆六番(森能範君)  二十七年度には完了すると、計画どおりやってください。 それともう一つ、総務課長、生月は各公民館とかにあるんですね、この個別受信機が。これどう考えてます。そこら辺を。 ◎総務課長松山久與君)  そういう行政機関のところは当然受信機を設置をしていくということで基本的には考えております。当然市の出先がありますよね。そういうところには当然無線機はつけいていくということで基本的に考えているところでございます。 ◆六番(森能範君)  同報系の防災行政無線、計画どおり進めていただきたいと思っております。 次いきます。最終処分場の問題で伺っていきます。 現在、平戸市のごみの搬出量はどのぐらいですか。それとまた、市長答弁の中で最終処分場の延命化を図るといったことも言ったんですが、実際どのぐらいの量が減少しているのか答弁していただきたいと思います。市民課長。 ◎市民課長(森宗隆君)  それでは森議員の質問にお答えいたします。 平成十九年度のごみの搬入量は八千六百九十二トンでございまして、そのうち可燃ごみが七千百三トン、また、自治会あるいは婦人会、子供会等で取り組んでおります集団ごみの回収の量が八百九十四トンというふうになっております。平成十七年度のごみの搬入量が九千四十トンで、そのうち可燃ごみが七千四百十七トン、集団回収が五百十四トンとなっておりますので、比較いたしますと、この二年間でごみの搬入量が三百四十八トン減っております。このうち可燃ごみが三百十四トンの減で、逆に集団回収の量は三百八十トンの増というふうになっております。このことは市民の皆さんのごみ分別に対する意識やリデュース、これは過剰包装等を断るというようなことですけれども、──失礼しました。リフューズが過剰包装等を断る。リデュースが買う量とか使う量を減らす。リユーズ、繰り返して使う。リサイクルが再資源化にすると、こういう四R推進運動というものに対する皆様方の御理解と御協力の成果であるというふうに現在感謝をしておりまして、このごみ減量化のためにはさらなる努力をしていきたいというふうに考えております。 以上です。 ◆六番(森能範君)  飛灰の搬入量はどうなってます。搬入量。 ◎市民課長(森宗隆君)  現在北松北部クリーンセンターに持っていってるのは平戸、生月、田平の分でございまして、十九年度で平戸地区が二百十一トン、生月地区が五十二トン、田平地区が五十三トンということで、三地区で三百十六トンが今現在各旧自治体の方に搬入をされている状況でございます。 ◆六番(森能範君)  飛灰の量というのはこれから先どう見てます。量自体。 ◎市民課長(森宗隆君)  現在ごみの量も年々そういう集団回収とかごみの減量化で少なくなっておりますし、御承知のとおり、人口もどんどん少なくなっておりますので、量的にはごみの量は年々少なくなっていくんじゃないかというふうに考えております。 ◆六番(森能範君) 結局、最終処分場の埋め立て量が残り少なくなっておると言いながらも、意外と持つんじゃないかなという気はするんですが、市長、そこら辺どう考えてますか。 ◎市民課長(森宗隆君)  特に平戸市の総合衛生センター最終処分場につきましては、施設能力が一万四百トンありますけれども、そのうち十九年度末で約八六%の九千トンを埋め立てております。年間約二百五十トンの飛灰等を埋め立てたとして、年に換算しますと大体平成二十四年度ぐらいには満杯になるんじゃないかというふうなことを見込んでおります。この問題は非常にデリケートな部分もありまして難しい問題ではございますけれども、市長の答弁にもありましたように、現実的には同一行政区域内に残余量の多い最終処分場が存在するために国庫補助金等の交付が見込めないというふうに考えられますので、市内施設の有効利用について協議をしていかなければならないんじゃないかというふうに考えております。このことにつきましては市長の答弁にもありましたように、議員各位のお力添えを賜りながら、地域住民の皆さん方の御協力が得られるように努めていきたいというふうに考えております。 ◆六番(森能範君)  今、安定型とありますね、管理型と安定型、安定型にあるごみを一回掘り起こしてそれを分別してまた燃やして灰にするということは考えなかったんですか。 ◎市民課長(森宗隆君)  一応そういう話もあったというふうには聞いておりますけれども、現在の北松北部環境組合で一回燃やした分を搬入すると炉が傷むというようなことで受け入れられなかったというようなことを聞いております。 ◆六番(森能範君)  多分千八百度ぐらいで燃えますね。ほとんど燃えてしまうわけですよ、自転車であれ鉄であれなんであれ。だけん炉が傷むと、千八百度で燃やす施設ですから何を燃やしてでも炉が傷むということはないんじゃないかなという感じがするんですが、そこら辺がわからんですね。灰を少なくすれば最終処分場の埋め立て量は足りないかもしれないけれども、まだ五年なり十年なりもってくるんじゃないかなという考えがあるんですが、そこら辺どがん思いますか。 ◎市民課長(森宗隆君)  この飛灰についても飛灰の方から金属類がとれるというようなことで、熊本でしたか、山元還元ということで、飛灰を搬入してそれから金属をとるというような会社もあるようですので、その辺はこれは構成市町村が松浦と平戸でございますので、松浦との協議も必要となりますけれども、そういう飛灰を山元還元の方に持っていくというような方法も考えられないことはないというふうなことは考えております。 ◆六番(森能範君)  急ですが、田平支所長が炉に関しては詳しいということですので、田平支所長、急にすいませんね、聞いてますか。炉が千八百度ぐらいで燃やされると、だから鉄でも何を入れても溶けてしまうぐらい燃やすことができるということは聞いてるんですが、炉についてちょっと説明していただけませんか。 ○議長(川上茂次君)  市民課長の方で答弁できますか。 ◎田平支所長(安田豊君)  まことに申しわけございませんけど、私クリーンセンターに建設当時はおりましたけれども、相当前のことですので、そういった詳しい内容等存じませんので、申しわけございませんけど答弁はお許しください。 ◆六番(森能範君)  わかりました。そうですね、なるべくなら合併協議会の折にもありましたように、各市町村単位最終処分場のことは解決するというふうになってますね。私もそれ以上突っ込んだことは言えませんので、いずれにしも、最終処分場の問題は避けて通れない重要な問題でありますので、今後十分な説明や状況を踏まえた協議を実施していただくよう市長によろしくお願いしておきます。 もうこれで生活環境の整備については終わります。 次に、壇上で言わなかったんですが、中学校の体育館について質問いたします。 体育館も要望どおり建物が見事に完成いたしまして、市長初め関係者に対して厚くお礼申し上げます。私たちももちろんですが、学校、町民ともども有効な活用を考えていきたいと思っております。今後教育委員会としてこの施設の活用方法をどのように考えているのか、庶務課長答弁できれば。 ◎教委庶務課長(中西正人君)  今後のいわゆる体育館の利活用状況について御質問でございます。生月中学校体育館の利用についてでありますが、学校の体育施設として大いに利用していただきまして、生徒の学習に対する意欲の向上につなげていただきたいと思います。特に生月町は空手道、剣道におきまして優秀な選手を数多く輩出しておりますので、地域活動の拠点として、また、社会体育等におきましても存分に活用していただきたいと思っております。 そのほかに、本市では市民が生涯にわたりいつでもどこでも自由に学習機会を選択して学ぶことができるよう、生涯学習の推進を図っているところであり、生涯学習の場としても御利用いただければ幸いだと感じております。また、避難場所等の防災拠点としての利用など、総合的に市民の方に利活用していただき、地域の活性化につながることを期待いたしております。 ◆六番(森能範君)  時間が少し余ったもんで、生涯学習課長にもお伺いします。どのような活用方法を考えてますか。 ◎生涯学習課長(山口龍一郎君)  今、庶務課長が御答弁申し上げましたように、生涯学習の拠点施設としての利活用もあるんじゃないかなと思います。特にスポーツ関係は有効に利用させていただきたいなというふうに考えております。 ◆六番(森能範君)  時間は少し早いようですけども、体育館の完成に伴いまして、こけら落としを兼ねて私たち空手も六月二十七日、二十八日に剛柔会の九州地区の選手権大会を予定してます。皆さんにも何かとお世話をかけるかもしれませんけれどもよろしくお願いいたしまして私の一般質問をこれで終わります。 ○議長(川上茂次君)  以上で森能範議員の一般質問を終了いたします。 それではここで十分間休憩いたします。                午前十時四十五分 休憩                ~~~~~~~~~~~                午前十時五十五分 再開 ○議長(川上茂次君)  休憩中の本会議を再開いたします。 引き続き一般質問を続行いたします。次は、二番吉住威三美議員。 ◆二番(吉住威三美君) 登壇 皆さんおはようございます。 質問に入ります前に、三月末をもって退職される皆様方に、今日まで旧市町村を含めまして長年にわたり市勢発展、市民生活向上を目指して多大な御尽力を尽くされましたことに対し深甚なる敬意と感謝を申し上げるところであります。退職後は市民の立場でこれまでの経験を生かされ、市勢発展に御協力賜りますようにお願いをいたします。本当に長い間お疲れさまでございました。 それでは本題に入りたいと思います。 白浜市長の市政運営十三年の足跡を私なりに辿ってみました。まず、行財政につきましては平成八年、市長就任当時公債費、つまり一般家庭で言われる借金返済に当たる予算が二〇・六%ありましたが、平成十九年度決算では一五・二%になり、マイナス五・四%も少なくなっております。一般に二〇%で黄信号、三〇%で赤信号と言われております起債制限比率においても、平成八年一五・五%でありましたが、平成十九年度決算においては一二・一%となり、三・四%も下がったところでございます。市長就任当初から公債費負担適正化計画、いわゆる借金利息の返済に当たる計画を策定し、着実に実行されたものであると考え、十三年間で繰り上げ償還総額は予定より早く返済した金額が二十三億六百万となります。このことにより本市財政運営に大きく差が出ることになると考えます。片や基金、いわゆる預貯金に当たる分ですが、財政調整基金は平成八年五億四千万でしたが、平成二十一年度予算で十五億七千七百万となり、十億三千七百万も預貯金がふえたことになります。また、減債基金は平成八年三億六百万ですが、平成二十一年度予算で六億八千三百万となり、これも三億二千二百万も預貯金がふえたことになり、両基金を合わせて十三億五千九百万も平成八年より多く基金をつくっておられます。平成二十一年度当初においても二百十四億四千万の予算が計上され、しかも収入支出均衡予算となりましたことは、白浜市長がこれまで行った行政改革、財政健全化計画、定員適正化計画を初め、いろいろな施策により財政危機を脱することができたものと考えるところであります。白浜市長の市政運営手腕によるもの大であると分析するところであります。 また、投資的経費につきましても、ハード、ソフト事業の面においても的確に事業を行い、市民サービスに努めてこられましたことは明らかであり、平戸温泉開発、日蘭交流四百周年事業、市道改良百二十路線、中部ふれあいセンター、早福漁関道路、福祉関連として老人福祉施設の整備充実を図り、少子化子育て支援の一環として、市内十保育所、保育園の新築や増改築に対する補助、学童保育、地域子育て支援センター、児童デイサービス事業等々と実施されました。 新市におきましても、市勢振興のため大島常備消防出張所開設、神浦地区重伝建への取り組み、田平港シーサイド再構築事業、和蘭商館復元、中南部上水道整備統合事業、生月中学校体育館完成、総事業四億七千三百万につきましては、旧町からの懸案事項であり、予算、資産等の諸問題の中、四市町村の均衡ある発展と市民の一体感ということを重要視され、市長の英断であり、まさに賞賛に値するものと思います。 以上、要点だけを羅列しましたが、市政運営手腕は衆目の認めるところであろうと思います。今後につきましても課題は難問山積と考えます。今後の施政方針における課題と取り組みについてお尋ねします。 奇しくも本年、二十一年は市長の任期満了を迎えます。任期満了後も再度市政運営をされるおつもりであるのかお尋ねします。 次に、二十一年度当初予算についてお尋ねします。 国においては地方財政計画八十二兆五千六百億円程度とし、地方一般歳出六十六兆二千二百億円とされ、地方一般歳出増額は平成十一年度以来十年ぶりとなります。地方交付税総額は十五兆八千億円程度とされ、生活防衛のための緊急対策として地方交付税一兆円を増額することになっております。 本市二十一年度予算は以上のような国の地方財政計画をにらみながら計上されたと考えます。財政危機宣言を発してより三年であるにもかかわらず、収支均衡を図る予算であることは先日からのテレビ、新聞等で公にされたところであります。収支均衡とはいえ、歳出を抑えたものでなく、投資的経費を六億一千万も増額され、主なソフト事業三十四件、ハード事業二十九件となりましたことは白浜市長の市政運営努力により公債費対前年比マイナス六・五%、人件費は対前年比マイナス〇・七%の実現を見ることができたゆえんであると確信するところであります。このような中、主要施策、経済対策をどのようにされたのかお尋ねいたします。 次に農林問題として、二十年度において生産調整につきましてはさまざまな諸問題が発生しましたが、現況と今後の取り組みについてお尋ねいたします。 以上で壇上の質問を終わり、再質問につきましては自席より行いますのでよろしくお願い申し上げます。 ◎市長(白浜信君) 登壇 それでは吉住議員の質問にお答えをいたします。 今後の課題と取り組みについてでございますが、私は平成八年十二月に油屋前市長の突然の御逝去に伴い、市民の皆さんの要望を受け市長選に出馬し、市民各位の御理解と御支援によりまして市長に就任させていただきました。また、平成十七年には新平戸市の初代市長として就任し、これまで通算四期十三年の市政を担当させていただいております。 これまでの市政運営に対しましては、議員各位を初め市民皆様方の御指導と御協力賜り、心からお礼と感謝を申し上げる次第であります。 さて、私が市政を担当してからこれまでの取り組みについては今吉住議員から紹介ございましたけれども、今日、平戸市におきましては、行財政関連で起債の前倒し返済、市民の住みやすいまち事業関係では平戸温泉開発、日蘭交流四百年事業などを取り組むとともに、市道の整備、ふれあいセンターの建設、各施設の整備など積極的に取り組んできたところであります。また、平成十五年から始まりました合併協議会におきましても、合併協議会の発足当時から会長として市町村合併をまとめてきたところであります。 新市におきましては合併後新市の中で調整しなければならない重要な事項につきましても解決を図るとともに、新しいまちづくり計画の将来像であります「大交流時代への新たな航海! 平戸市 ~海・しま・大地とひとが奏でる活気みなぎるまちづくり~」の実現を目指してまいりました。 そういうことで、一つは行財政改革による財政健全化、産業振興と雇用の創出、少子高齢化対策の充実、新市の均衡ある発展と住民の一体感の醸成を重点施策として取り組んできたところであります。特に協働によるまちづくりの推進や懸案事項でありました和蘭商館の復元の着工、あるいは阿奈田ダムの工事着工についても着工できたところであります。 次期市長選出馬についての御質問でございますが、今日まで多くの支持者の皆様から再出馬に対する強い要請をいただいているのも事実でございます。私といたしましては、大型事業和蘭商館の整備、阿奈田ダムの進捗状況、財政健全化計画、行政改革実施計画、定員適正化計画の執行状況を総合的に判断させていただき、今後につきましては後援会を初め関係者と十分協議して早い機会に態度を決定したいと考えております。 次に、二十一年度一般会計当初予算につきましては、平戸市総合計画の将来像の実現を掲げ、豊かな自然や歴史、文化など、最大限活用しながら、次世代に多くの負担を残さないように事業の取捨選択を行い、財政体質の改善と健全財政の堅持を推進していくことでまとめてみました。特に財政健全化の最終年度であり、前年度に引き続き歳出総額抑制を図るため枠配分方式により限られた財源に創意工夫を凝らし、税源涵養につながる施策を厳選しながら新規事業を初め、拡大する事業、継続事業等に重点的、効果的に配分した予算編成に取り組んだところであります。また、財政健全化の目標でございました平成二十一年度までに収支均衡を図ることにつきましては、平成二十一年度予算の編成時点で達することができたというふうに考えております。 歳入につきましては、国の地財計画に大きく左右されるところであり、平成二十一年度地財計画では総額八十二兆五千六百億円であり、その中に地方再生対策費が四千億円、規定の加算とは別枠で地域雇用創出推進費五千億円が措置されているところでありまして、これを受けまして本市の当初予算につきましても地方交付税が増額の見込みとなったところであります。 歳出につきましては、人件費、交際費等の義務的経費が削減できる中、投資的経費六億一千一万二千円の増額をいたしております。新規事業といたしましては二〇〇九「平戸・オランダ年」四百周年記念事業、離島介護サービス支援事業、ハード事業で田平中学校大規模改修事業、小中学校耐震化事業、ながさき「食と農」支援事業、地域水産物供給基盤整備事業等を行うものでございまして、主なソフト事業で三十四事業、ハード事業で二十九事業のほか、拡大、継続事業とあわせまして事業の推進を図ってまいります。 懸案でありました学校耐震化につきましては、小中学校耐震化事業によりまして、学校耐震化診断率は一〇〇%に達する見込みであります。また、本年度は協働によるまちづくり事業に新たに交付金事業を創設するなど、市全体の一体感の醸成に努めるとともに、経済対策を第一の柱として投資的経費の増額を図ったところであり、さきの臨時交付金事業とあわせまして、地域経済の活性化を推進することができるものと思っております。今後とも平戸市総合計画の将来像の実現に向け、豊かな自然や歴史・文化を最大限に活用しながら、次の世代に多くの負担を残さない財政運営を構築し、市民の皆さんが安心して暮らせる協働によるまちづくりに取り組んでいきたいと考えております。 次に、平成二十年産米の生産調整の取り組みでありますが、県からの情報提供を受けた米の需要量は六千百七十五・三トンで、面積換算しますと一千四百二十六・二ヘクタールとなっております。これに対しまして、平戸市地域水田農業推進協議会が農家から提出されている営農計画書を取りまとめた結果、水稲作付面積で約一千三百五十ヘクタールの実績見込みとなっておりました。しかしながら、昨年六月から七月にかけて国の出先機関であります佐世保統計情報センターを中心として、航空写真をもとに水稲作付の現地確認が行われた結果、一千五百七十七・四ヘクタールの水稲作付面積と確認されたところであります。平成二十一年産の米の生産調整対策につきましては、特に格差がある平戸地区を重点的に水田台帳整備等を行い、適正な生産調整が実施できるよう、平戸市地域水田農業推進協議会を中心として対策を図る考えでございます。 なお、その他の質問については教育長及び担当課長から答弁させます。以上であります。 ◎教育長(吉居辰美君)  平成二十一年度の教育費の当初予算編成につきまして御説明をいたします。 教育費の予算要求に当たりましては、振興計画に基づき、また、経常的経費に当たるものにつきましては枠配分方式という限られた財源の中で最大限の効果が上がるよう取り組んでまいりました。 教育費の予算といたしましては、結果的には前年度に比べ三億一千二百三十一万四千円、一六・四%の増となっております。増となった内容につきまして主なものを説明いたします。 初めに学校関係の予算でありますが、小学校費七千九百六十八万八千円の増となっております。これは教育振興費の情報教育環境整備事業で、教職員用パソコンの整備を行い、さらに事業への活用と校務の効率化を図ることで一千七百二十一万二千円の増、学校建設費では安全性の確保、安心で豊かな教育環境を整備し、児童の健全育成と学習意欲の向上を図ることを目的に、田平北小学校校舎増改築事業と耐震診断を前倒しで実施したことにより六千三百七十六万七千円の増となっております。中学校費でありますが、学校建設費二億三千四百七十三万一千円の増となっております。主なものとして、田平中学校校舎大規模改造事業と、平戸中学校校舎増改築事業の耐力度調査及び各学校の耐震診断を前倒しで実施したことによる増であります。 次に生涯学習課関係でありますが、社会教育施設費百三万四千円の増となっておりますが、この主な要因は仮称でありますけれども、平戸市総合情報センター整備事業によるものであります。この施設は十二月議会で市長が答弁しましたように、新図書館と北部公民館との複合施設とすることで市民の利便性と施設の有効利用を図るもので、まちづくり交付金の対象となることから、最小限の負担で有利な財源確保に向け検討をしておるところでございます。その複合施設の建設予定地の測量経費など二百六万円を計上しております。 公民館費につきましては、新規事業として生月町中央公民館の耐震対策として診断委託料四百二十七万二千円、また、市民の読書推進のための環境整備を図るため新規事業として田平町中央公民館、大島村公民館の図書室改修関連経費をそれぞれ一千百四十万八千円、三百十八万四千円を計上しております。 図書館費につきましても、図書の充実を図るための図書購入事業につきましては四百八十八万円増額の八百五十万円を計上し、資料の整備と効率運用を図るものであります。このように、施設と資料の両面から読書環境を整備し、市民が生涯にわたる自己学習を保証する生涯学習の拠点施設の充実に向け努力をしてまいります。 また、体育施設費につきましては四千四百三十六万円の増となっております。まず新規事業としまして南部市民体育館耐震改修事業であります。これは耐震対策に伴う設計委託料と屋内練習場として改修に必要な設計委託料二百五十六万二千円を計上しております。もう一つは、同じく新規事業で生月町勤労者体育センター整備事業であります。この施設のナイター照明施設につきましては、長崎国体の軟式野球競技会場にもなっており、先行してリニューアルをするため、その改修経費四千四百三十一万三千円を計上しております。 次に文化遺産課関係でありますが、同じく社会教育費の文化財保護費四千八百四十七万三千円の増となっております。主なものとして、昨年六月九日国の重要伝統的建造物群に選定されました地区内に寄附を受けました旧見明医院を交流拠点施設として整備することによるものでございます。また、同地区内の個人所有物件についても四件の保存修理を予定しており、事業補助金として二千八百万円の増などが主なものとなっております。 以上でございます。 ◎農林課長(石井岩夫君)  米の生産調整について御答弁をいたします。 平成二十年産の取り組み状況につきましては、先ほど市長が御答弁した内容のとおりでございます。県の方針において生産調整の達成判定といたしましては、国が報告をしている数値を基準に行われており、本市としては未達成と判断をされております。県からの平成二十一年産の需要量の情報提供につきましては昨年十二月二十五日に報告があり、平成二十年度より三百四十四・一トン少ない五千八百三十一・二トンで、面積換算しますと七十三・三ヘクタール少ない一千三百五十二・九ヘクタールとなっております。水稲作付面積格差につきましては、水田台帳に載っている水田面積が正確でないことや営農計画書に申告漏れなどがあることが考えられることから、ことしの一月八日から二月三日の期間に格差が大きい平戸地区の各集落に出向き、航空写真をもとに確認調査を実施いたしました。現在整理を行っている次第でございます。 平成二十一年産の対策といたしましては、国の方針に沿った水田等の有効活用による食糧自給率の向上と生産調整の着実な推進など、実行組織である水田農業推進協議会と連携をし、対策を講じていく所存でございます。 以上でございます。 ◆二番(吉住威三美君)  懇切丁寧な御答弁ありがとうございます。教育長におかれましては四課を総括していただきまして、心から厚くお礼を申し上げます。 教育費二十二億一千九百五十三万八千円と、こうなっておりますが、先ほど言われました一六・四%でございますが、それぞれ各課の課長の皆さん方の思いがこの数字になったものと私は理解しておりますが、市民、また児童生徒の立場に立って有効な予算の活用をしていただくことをお願いしておきます。 財政課長にお尋ねしたいと思います。一兆円の増額分、いわゆる地方交付税の中で雇用創出や地域の元気回復のための財源であるというふうに言われておりますが、本市へ配分があるとすれば、もしわかりますればどのぐらいを予定しておるのかをお尋ねしたいと思います。 ◎財政課長(江川武君)  地域雇用創出推進費につきまして御説明申し上げたいと思います。 今、総務省から私の方に届いておる資料に基づき試算をいたしますと二億六千九十四万二千円、二六〇、九四二千円と算定をいたしております。なお、この地域雇用創出推進費につきましては平成二十一年、二十二年の二年間算入されるとの国の方が方針が示されておるところでございます。 以上でございます。 ◆二番(吉住威三美君)  ありがとうございました。今回政府によりますさまざまな経済対策費や地方自治体の支援策としていろいろ言われておりますし、まだ補正も決まってない段階で次の補正もやろうとかいう話も出ておりますので、非常に地方の自治体としてはうれしいような感じがいたすところでございます。 それでは次に総務課長、大島のCATV三億五千七百三十二万七千円についてですが、もしおわかりであれば事業内容とか、そういうものをお聞かせいただきたいと思います。 ◎総務課長松山久與君)  大島のCATVのデジタル化整備事業につきましては、二〇一一年の七月二十四日でテレビの地上アナログ放送が終了するということから、施設を完全にデジタル化に移行する必要があるために事業を行うものでございまして、事業費で三億五千七百三十二万七千円を計上いたしております。主に県内波六局と県外波三局、それから衛星放送九局の受信点の設備等の工事を行いまして、あと光ファイバーでそれぞれ各家庭まで結んで各種の行政情報も含めて提供を行う施設整備を図ろうというものでございます。 ◆二番(吉住威三美君)  それと先ほど六番議員の方からもありましたが、防災行政無線について平戸、大島、田平、生月の順で改修していかれるように答弁がありましたが、このおおむねの概算予算的なものがおわかりであればお知らせいただきたいと思います。 ◎総務課長松山久與君)  一応四地区全部の整備計画につきましては、おおむね振興計画上は十二億程度を見込んでおります。 ◆二番(吉住威三美君)  トータルでということですか。 ◎総務課長松山久與君)  そのとおりでございます。 ◆二番(吉住威三美君)  生月についてはアナログをデジタルにする変換器もろもろと聞きましたが、できますれば平戸、大島、田平についての改修、新設について個々には算定はないわけですか。 ◎総務課長松山久與君)  概略は大体は出てるんですけれども、具体的に中継局、それからパンザマストの数、それとその個別受信機等がどの程度になるかによって事業費が相当変動しますので、今の既設の分でこれぐらいというのは出してますが、その辺がかなり変動するということで、具体的な数字については控えさせていただきたいと思います。 ◆二番(吉住威三美君)  先で違うとったらみんなにどうじゃこうじゃ言われるせん言わんということね。それでは質問変えます。 このたび市長の尽力によりまして、田平教会神父烏山氏より昆虫標本三百箱が寄贈されました。寄贈実現に至るまで市長の努力はもちろんのこと、田平地区二名の同僚議員の尽力もあったようであり、烏山神父様曰く、白浜市長だからそう決意したというふうなお話も伺っておりますが、たびら昆虫自然園リニューアル事業の改修計画、内容、活用方法等についてお尋ねをいたします。 ◎観光商工課長(松田範夫君)  お答えいたします。 議案説明でも触れましたように、今回昆虫標本三百箱の寄贈を受けました田平教会神父様の烏山氏は三十一年前から全国各地で昆虫の本格的採集を始め、十年前には現在の五島市で見つけたクワガタの亜種の学名に烏山氏御本人の名がつけられるほど、その世界では名が知られた収集家でありまして、学術的にも大変貴重な標本を受けることになり、大変ありがたく感謝をしているところでございます。 現在標本の分類作業を行っておりまして、近く正式に引き渡し式を行いたいと考えております。市ではこれを受けまして標本の有効活用を図るため保管スペース、展示スペースの確保を図るため約三千四百五十万かけましてたびら昆虫自然園の増改築事業を行うことにしており、具体的には既存の展示施設を改修し、ほぼ同規模の展示室を新たに増築し、空調設備も改修するなどの整備内容となっております。現在昆虫自然園には年間約一万五千人の入場者があっており、工作教室、写真展、スケッチ大会などの集客対策としての事業も行っております。昨年活性化施設で烏山氏と名誉市民の栗林様が一緒になって開催した「二〇〇八日本一の昆虫展inたびら~十万匹の昆虫たち~」には期間中六千人の来場があっておるところでございます。このように改修後は魅力ある展示施設、常設展示等あわせて他の写真展や特別展、講演会など、工夫を凝らした企画展など十分に可能になると思いますので、効果的な展示内容など、烏山氏の御指導を仰ぎながら、引き続き宣伝、PRに努め、集客につなげてまいりたいと考えておるところでございます。 ◆二番(吉住威三美君)  保管場所は同じところでやる予定ですか、別にあるんですか。そこをお尋ねします。 ◎観光商工課長(松田範夫君)  保管場所は現在の昆虫自然園の一角に設けまして、保存を続けてまいりたいと考えております。保管してまいりたいと考えております。 ◆二番(吉住威三美君)  展示場も保管場所も同一ということですね。わかりました。 聞くところによりますと、烏山神父様は神職という職業もございまして、名誉も謝礼も要らないというふうなお話も伺ってますけど、そうなればやはり何か厚意にこたえるべきだというふうに私も考えますけど、例えばこのたびリニューアルして完成する展示場の冠に烏山昆虫コレクション展示館といったような説明書にさせていただくのが御厚意に対する返礼だというふうに考えますが、いかがお考えでしょうか。 ◎観光商工課長(松田範夫君)  来年度リニューアル事業を受けての昆虫自然園のネーミングについての御質問でございますけれども、このことにつきましては相手様の御意向もあることですので、これらを含めまして十分検討させていただきたいと考えております。 ◆二番(吉住威三美君)  ぜひとも温かい厚意で私どもの方に寄贈いただいたわけですので、その辺を最大限注意を払って、向こう様のせめて名前ぐらいいただくような気持ちで対処していただきたいというふうにお願いを申し上げておきます。 次に農林課長にお尋ねしますが、作付の問題についてはいろいろありまして、ことしは一千三百五十二・九ヘクタールぐらいだろうというふうなお話でございましたが、いわゆる生活米とか縁故米をつくっている方、戸数とか面積、そういうようなものをある程度把握しておられるのかお尋ねしたいと思います。 ◎農林課長(石井岩夫君)  申しわけございません。そこまでちょっと把握しておりません。資料を取り寄せて御答弁させていただいてよろしゅうございましょうか。 ◆二番(吉住威三美君)  資料いいですよ。特別にあれじゃないけど。要するに、さきの補正でたしか組まれてあった農業台帳作成をやられるようでございますので、せっかく調査をするんであればそこまで細部にわたった調査をしておいた方がいいんじゃないのかなというふうに私考えますのでお尋ねをしたわけですが、その辺はいかがお考えでしょうか。 ◎農林課長(石井岩夫君)  議員御指摘のように、当然そこまで調査をし、把握をしながら二十一年産に向けてやっていくつもりでおりますのでよろしくお願いいたします。 ◆二番(吉住威三美君)  それと、聞きますところ、収量はいわゆる国からの割り当て反収というのは一本だというふうなお話も聞いたんですが、そうであれば中山間、いわゆる山田のがじがじしたところと平野部の収量はおのずと違うわけなんですね。それは多くの皆さん御存じのとおりなんですが、その辺についての収量格差とか、そういうものを考えたことはあるのかないのかをお尋ねします。 ◎農林課長(石井岩夫君)  今の御質問に対して議員の御指摘のとおりと私も考えております。今現在、国・県の基本的な推進指導にあっては国が公表しております農林水産統計年報をもとに、七ヵ年間年度の反収の最高と最低を除いた五ヵ年間の平均値に補正係数を乗じて算出をした基準反収を使用することになっております。ちなみに申し上げますと、平成二十一年産の基準反収は十アール当たり四百三十一キログラムということでなっております。この件につきましては、昨年実施をいたしました水稲作付現地確認会議等がございますけれども、その折に国の出先機関であります佐世保統計情報センターに対しまして、基準反収の見直しなどを要望はしております。議員御指摘のとおりだと私も考えております。 ◆二番(吉住威三美君)  今の話からいきますと、大体反収が昔でいう七俵ちょっととなりますけれども、それだけとれる田というのはこの平戸市内四市町村あわせて、それだけ収量が上がっているというふうにお考えかどうか、念のために聞きます。 ◎農林課長(石井岩夫君)  実は私のおやじも水稲をやっておりまして、これを見せたらびっくりするだろうと思いますけれども、正直申し上げましてちょっと多すぎるというふうに私自身は感じております。 ◆二番(吉住威三美君)  確かに多いと私も感じたので再確認したんですが、こういうことはやはり農水省がかかわってくることにはなると思うんですが、これではとても平戸の農業をされる方はたちいかんだろうと思うわけですね。それと、先ほどから言います生活米、縁故米をつくっている方、おしなべて言えばわが食うしこつくっとるとに田ばつくるなと言われたってだれもおりませんよ、これね。それは無理な話だと思います。だからもしできるとすれば中山間と平地、いわゆる、今おっしゃられた四百三十一キロの面積を、例えば平地は五百キロ、中山間は三百八十キロとかというような、平戸市独自のそういうものもある程度考えるべきだというふうに思いますが、この辺については農委事務局長どのように考えますか。 ◎農委事務局長(宮崎利幸君)  小作料のランクづけを生産調整に利用できないかということでございますが、小作料のランクづけは、ちょっと説明させていただきますが、水田の標準収量を三ランクに区分をしまして、上田で玄米四百二十キロ、中田で三百九十キロ、下田で三百六十キロと設定して小作料の標準額を決定しております。一般的に小作料は田畑一枚とか一筆ごとに設定しまして、地形等農地の条件も加味し、話し合いにより標準額を基礎に小作金額が決定されるようになっております。このランクづけを生産調整に利用できないかということでございますが、小作料は一筆ごとに設定するため、時間をかければ利用できないことはないと思いますが、短時間で面積を決定しなければならない生産調整には不向きではないかと考えております。 ◆二番(吉住威三美君)  全然違うでしょう。国は四百三十一キロ、農委では四百二十が上田ということになってますけど、この辺も何とかうまく利用して稲作農家が納得できるような、そういうものをひとつつくっていただきたいのが一つ。それから、この標準計算量を県とか九州とかの市長会等においてある程度取り上げてもらうような努力もいるんじゃないかと思いますが、農林課長どう思いますか。 ◎農林課長(石井岩夫君)  長崎県下の市の農林主幹部課長会という会議もあります。その会場でも議員が言われますことを提案をし、現行制度の見直しについてお願いをしたいと考えております。 ◆二番(吉住威三美君)  ぜひともそこは──ああそうか、あんたもうおらんちゃろう、この会には。ちゃんと申し送っていただいて、次の会議に取り上げていただくように、ぜひとも強く要望しておくところでございます。 次に、出荷米の件ですが、昨年の話を聞くと縦線落ちとか言いますが、縦線落ち、くず米も出荷のいわゆる反収の量になるということのようですが、それは本当ですか。 ◎農林課長(石井岩夫君)  はい、制度的にはそういう制度がございます。 ◆二番(吉住威三美君)  やっぱりいわゆる私どもは縦線残ったいわゆるいい米だけというふうに考えておりましたけど、そういうことであればやはりそこまでの分を出荷してもらえるような周知徹底とか、そういうことについて農林課自体農家の皆さんに実行長を通じても結構ですけど、そういう協力をいただいて、生産調整の出荷額に満たすような、そういう方法もあるんじゃないかと思うんですが、例えば平戸だけじゃなくて旧四市町村全部で、旧平戸でが一番生産調整は問題になっているようでございますが、旧市町村皆さん全部にいわゆる縦線落ちの米を提出いただいて、協力いただいて平戸市全体でそういうものを満たせるような、そういう努力もいるのじゃないかと思うわけですけども、到底この四百三十一キロは無理ですから、それに合わせるためにはそういうものも含めてなるかならんか、ぎりぎりの線だというふうに私は考えます。ぜひともそういうことを次の方に引き継いでいただいて、実現できるように御努力をお願いしたいと思います。 ◎農林課長(石井岩夫君)  実は三月十二日に平戸市の水田協議会を開催するようにいたしております。その中で、今御要望がありました件についても協議会の中で検討を重ねていきたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。 ◆二番(吉住威三美君)  ぜひともよろしくお願いします。 それではもう一つ戻りますけど、今後課題であるソフト、ハード事業は目白押しというふうに私も認識いたしておるところでございますが、裏づけとなる財政計画、そういうものはどのようにとらえているのか、もしあれば財政課長お願いします。 ◎財政課長(江川武君)  今後の財政運営ということのお尋ねでございますが、現在のような景気動向の中では大変算定も難しいところでございますが、私たちが一番憂慮いたしておりますのが、交付税の原資となります国税五税の動向がどうなるのかというのがやはりこうした景気低迷の中で大変憂慮されるところでございます。今現在私たちが財政計画の中に計上しておりますものをちょっと申し上げますと、平成二十二年に国勢調査が実施されることになっております。そうしますと、人口の減少というのがはっきりわかっておりますので、平成二十三年度には普通交付税で二億四千万程度が減額されるのではなかろうかと、そしてまた、これは五年後の二十八年度にも同じような人口減少というものが出てくるのではなかろうかということで同程度の二億円程度の減額、それから、大きな問題は二十八年度からの合併特例措置の期限が切れるというところでございます。そういうことで、二十八年度には一億二千万程度、二十九年度には三億八千万程度、三十年度には六億三千万程度ということの減額が予想されるところでございます。そうした非常に厳しい財政運営を今後も引き継がなければならない状況にはございます。ただ、これまで全職員一丸となりまして、この財政健全化というものに取り組んでまいりました。これは市民の皆様にも大変御心配もおかけをし、お願いをしてきたところでございます。そういったこうした今まで取り組んできました財政健全化に向けての気持ちというものをやはり今後も持ち続けていくことができるならば、二十三年度の交付税減額の分等については十分私は対応できるということで考えておるところでございます。 以上でございます。 ◆二番(吉住威三美君)  確かに理事者、職員の皆さん方の御協力をいただき、あわせまして議員の方も報酬カットということをさせていただきまして、今日収支均衡という予算が組めたのは事実でございます。そこでまた、今財政課長が言われたとおり、国勢調査によって人口が減るというのは、これは火を見るより明らかだというふうに考えますが、そういう中でぜひとも議会、市民、理事者ともに手を携えて、将来に向かって明るい市政運営、財政健全化ができるようにお互いに努力をしていくべきだと思いますし、そのように皆さん方も協力いただきたいというふうに思います。 最後に、市長にいま一度確認といいますか、お尋ねしますが、昨日の新聞に出ておりましたが、市長選、市議選は十月十一日告示、十月十八日投票ということが報じられておりました。次期市長選に続投してほしいとか、先ほど言われましたいろいろな市民の声もありますので、現段階ではまだ結論に達していない。早い機会に結論を出す方向で熟慮中であるというふうなことでございましたが、ぜひともそういう市民の声も加味していただきながら、結論を出していただければ幸いだというふうに思いますが、市長、最後にお願いします。 ◎市長(白浜信君)  いろいろと御意見もございますので、早い時期に関係者と協議しまして方向を決めたいと思っております。 以上であります。 ◆二番(吉住威三美君)  どうもありがとうございました。以上で一般質問を終わります。 ○議長(川上茂次君)  以上で吉住威三美議員の一般質問を終了いたします。 それではここで昼食のため休憩いたします。午後の会議は一時十分に再開いたします。               午前十一時四十五分 休憩               ~~~~~~~~~~~~               午後 一時  十分 再開 ○副議長(吉福弘実君)  それでは休憩中の本会議を再開いたします。 午前中に引き続き一般質問を続行いたします。 次は、十八番八木原友子議員。 ◆十八番(八木原友子君) 登壇 お昼からの一番目ということでお疲れかと思いますけれども、どうぞよろしくお願いいたします。 二〇〇九年はオバマ大統領というアメリカ史上初の黒人大統領が誕生し、百年に一度という経済不況の嵐の海へ船出しました。どんな小さな国でもどんな場所にいようとも世界の人々とのつながりなしで生活することはできません。また、問題を解決することもできません。毎日流れるニュースの中に、また家族のために食事を用意するときに日々の暮らしの中でなお一層世界というものを実感していると思います。二〇〇九年はオランダ交流四百年という節目の年で、二十一年度予算を見ても国際交流としての施策が顕著にあらわれています。私は今回国際交流について平戸市がどのように取り組んでいこうとしているのか、その考え方について具体的にお尋ねいたします。また、これまでの成果についても具体的にお答え願います。 二点目ですが、昨日より平戸城下雛まつりがオープンいたしました。実は昨年の反省点として中心市街地に防災行政無線が整備されていない現状が指摘されました。観光客、市民の安全を確保することはもちろんのことですが、イベント等で誘導や告知など有効活用ができることからその整備を強く要望する声が上がりました。同僚議員の質問により一定の内容は把握いたしておりますが、有効活用という点から再度お答え願います。 三点目は、私の足元ふれあいセンターの温泉についてです。この温泉施設は単に入浴するためだけではなく、治療として健康を維持するためにも利用している人たちも多くいます。しかしながら、管理運営上検討すべき点もあるとの指摘の中で、具体的な取り組みを始めたと聞いております。その現況についてお伺いいたします。 なお、再質問については自席より行いますのでよろしくお願いいたします。 ◎市長(白浜信君) 登壇 それでは八木原議員の質問にお答えをいたします。 国際交流の考え方ということでございますが、現代の国際交流における異文化の相互理解と地域社会における国際化は不可欠であります。本市の歴史的背景を生かしたさまざまな国際交流を行うことにより、人的なつながりが広がり、文化や産業から生まれる経済面での交流も期待され、今後のまちづくりの重要な要素となるものと思っております。 一つはオランダとの交流でございますが、西暦二〇〇〇年から日蘭交流四百年を記念して12Xおらんだ、あるいは青少年日蘭交流、これは中学生のサッカー交流など交流を行ってまいりました。また、和蘭商館倉庫復元も着々と工事が進んでいるところであります。 また、中国との交流につきましては、鄭成功のつながりで福建省南安市と平成七年十月に友好都市を締結し、以来、相互訪問を続けております。これまでにも多くの訪問団を派遣しております。このほか、外国語指導助手あるいは国際交流員の設置もいたしております。このほかに民間団体でもイギリスや台湾、韓国等の国際交流活動も活発に行っていただいております。 市といたしましても今後もこういった国際交流を続けていくことにより国際化に対応した人材が育成され、国際的なきずなが民間レベルで広がって協働のまちづくりの一端を担い、交流人口の拡大、そして経済的な交流へと発展していくことを期待するものであります。 その他の質問については担当課長より答弁させます。 ◎総務課長松山久與君)  それでは八木原議員の御質問にお答えいたします。 イベント等における有効活用についての御質問でございますけども、防災行政無線の整備に当たっては地域の住民と直結した防災広報通信網の整備が必要であると考えておりまして、その運用につきましては、非常時における防災情報のお知らせ、災害発生時における緊急のお知らせ、火災情報などのお知らせは当然のことでございますが、平常時においても各種行政情報のお知らせ、ミュージックチャイム、時報ですね、それから生活関連情報の連絡、営農指導及び農産物、病害虫予防のお知らせなど市民生活に直結したものであれば有効活用を図っていくことが可能でございます。したがいまして、イベント等の周知についても生活関連情報の連絡という位置づけで情報の提供は可能であるというふうに考えておりますので、その折は担当部署とも協議の上対応してまいりたい、このように考えております。 ◎生涯学習課長(山口龍一郎君)  ふれあいセンター温泉の利活用についてのお尋ねですが、まず、この施設の利用状況について御説明いたします。 浴室は平成十四年度にふれあいセンター開館と同時に供用開始をしておりまして、現在七年が経過しております。利用者数はオープン以来年間約一万四千人前後で推移しており、多い年は一万六千人を超える利用となっております。これは一日五十人前後の利用であります。 次に、収支状況につきましては、十四年度当初は収入百六十三万五千円に対して維持管理等の支出が七百四十四万五千円、収支差額が五百八十一万円となっております。その後施設の老朽化に伴い、管理経費がかさみ、十九年度は収入百九十万一千円に対して支出が一千十七万四千円で、赤字額が八百二十七万三千円と増加傾向になっているところであります。 この施設は平戸温泉の有効活用と市民の健康増進を図るため、地元の強い要望もあり建設したところであります。このような背景もあることから、市といたしましては、現在の厳しい財政状況下であっても施設を閉鎖せず、何らかの改善策を講じることによって存続いたしたいと考えております。そのためには地域の皆様の御意見をお聞きすることが重要と考え、ことし一月に紐差、獅子全区長会を開催し、現状報告と今後の対策を協議したところであります。協議の結果、現状を理解していただき、利用者を増加させるためのPR方法や開館時間の変更、料金の改定に至るまで熱心な御協議をいただき、婦人会や老人会などからも広く意見を集約するための検討委員会の設置についても決定がされたところであります。二月九日にはその第一回目の検討委員会が開催されたところでありますが、さまざまな御意見をいただき、幅広く地域住民に理解を深める意味でも利用者や地域住民の意見を聞こうということでアンケート調査を現在実施しているところであります。 市としましても経費節減など、できるところから改善していこうと、浴室管理業務委託を見直すなど、内部で可能な努力をしておりますし、この施設のPRを図るためにふれあいセンターだよりや生涯学習だより、また、平戸市のホームページでも広く周知を図っているところであります。また、初めて来られる方々のため案内板の設置や建物への表示なども検討しているところであります。このように地元住民が中心となって検討委員会を立ち上げ、積極的な改善策を検討していこうとする雰囲気が生まれたことは大変すばらしいことであり、今後につきましては検討委員会を含めた地域住民からの意見やアンケート結果を尊重しながら、利用促進と周知の改善策を図っていき、一層の利用促進が図られることを期待しているところであります。 以上です。 ◆十八番(八木原友子君)  それでは再質問に入らせていただきたいと思います。 今、市長の方から国際交流ということを通して、人材の育成、特に青少年の育成を図っていく、また、さらには交流人口の拡大、経済効果までも含めて推進をしていきたいというような答弁をいただきましたけれども、先ほど話しましたように、この国際化あるいは世界観を持つということは私たちが小さいころまでにはそんなに感じなかったけれども、これからの子供たちにとっては、あるいはこれから生きていく人たちにとってはこの世界観、国際性というものは必ず必要なものとなっていくであろうということが生活していてわかるわけですよね。例えば、食べ物一つ買うにしても缶詰一つとってみても、全然知らない国の生産国がそういうものであったりするということは、やはり教育の上でも国際性、世界観というものを育てていくということは、国としても取り組んでいるのではないかと思われるわけですけれども、学校教育の観点からこの国際交流ということについてどのように考え、あるいは実際に教育現場で行われていることはどういったことなのか、私も遠くちょっと学校現場を離れておりますので、どういうふうになってきているのかということはよくわからないところがありますので教えていただきたいと思います。 ◎学校教育課長(守山育範君)  八木原議員の御質問にお答えいたします。将来平戸市の子供たちが豊かな国際感覚や質の高い語学力を身につけ、その個性を大いに発揮しながら、国際社会で活躍する姿は、私たち学校教育に携わる者の願いでもあります。その基盤となる学校教育における人材育成につきましては、国際交流を通した人材育成の視点から次のように捉えております。 国際社会においては、まず我が国と郷土の伝統文化や自然を尊重し、誇りに思う心を醸成することが必要であり、その上で他国の文化や習慣を相互に理解し、尊重していく態度をはぐくむことが大切だと考えます。 さらに、国際交流が拡大する中で、諸外国の人々と共生していくためには、自らの考えをしっかりと主張し、正確に伝えることが大切であり、語学力を初めとしたコミュニケーション能力、豊かな人材の育成が必要であると考えます。 そこで本市では財団法人「自治体国際化協会(クレア)の外国青年招致事業、JETプログラムと申します。これに基づき、今年度は四人の外国語指導助手、ALTを市内の全小中学校に配置いたしました。二十一年度はさらに一名を増員し、英語科授業並びに外国語活動、ひいては国際交流活動の充実に向けて取り組むよう準備を進めているところでございます。ALTを活用しましたこれまでの具体的な取り組みにつきましては、まず、中学校の英語科授業はもちろんのことでございますが、これにあわせて小学校の総合的な学習の時間における国際理解の領域においてだれとでも主体的にかかわろうとする態度や、お互いに気持ちや考えを英語で伝え合う能力を身につけることができるよう取り組んでいるところです。特に、小学校段階でALTを活用した外国語活動を行う意義といたしましては、英語力だけでなく、自分たちとは異なる文化に触れ、受容していくことのできる豊かな人間性をはぐくむことが挙げられます。さらに、小学校時代に基礎的なコミュニケーション能力として、話す、聞くということに親しむことは中学校英語の素地を学ぶことになるとともに、結果として何よりも早い段階から豊かな国際感覚を身につけることができることにつながり、大いに意義のあることだと考えております。 平戸市教育委員会といたしましては、将来ある子供たちの豊かな国際感覚や質の高い語学力を高め合うことができるように、ALTの有効活用を一層進めながら国際交流に向けての次世代を担う人材育成を円滑に進めるべく、教育環境の充実に取り組んでまいる所存でございます。 ◆十八番(八木原友子君)  昨年の一般質問の中にこのALTの公平さといいますか、一部の学校には行くけれども、一部の学校にはなかなか行けないでいるというようなことも意見として出てましたよね。そういったことについては、ことし一名ふやすというようなことですので、まんべんなく全市的にどういう子供たちにもALTの授業なりあるいは接触、異文化との交流も持てるということであるということでしょうか。 ◎学校教育課長(守山育範君)  昨年度まで四名のALTがございましたが、これは旧市町村時代に各市町村一名ずつの配置ということで、そこを重点的に行っておりました。その分を小学校の方に回すということで、どうしても旧平戸市の中南部地区の小規模小学校においてはなかなかその配置ができないという状況でございました。昨年、二十年七月に平戸市担当のALTが交代をいたしまして、このALTにできるだけ全小学校も回れるようにということで、ほかの三ALTも含めて配置がえを行いました。ところが、どうしても小学校の配置が少なくなる。逆にそれまで中学校に重点的に配置していたALTがその分中学校に回る数が少なくなるという不具合が出てまいりまして、どうしてもこれは一名増員をお願いをしなければならないということでお願いをしております。これが五名になりますと、少なくとも全小学校に週一回の配置ができるというように試算をいたしております。 ◆十八番(八木原友子君)  先ほどの市長の方の答弁の中に、これまで12Xおらんだの交流であるとか鄭成功の交流であるとか、そういった交流をしてきたというような成果が話としてありましたけれども、実績としてどれぐらいの数が、例えば南安市にこれまでの姉妹都市を結んでから、友好都市──姉妹都市ですね。どれぐらいの人数になっているのか、そういったことをちょっとお聞かせ願いたいし、その中に青少年が例えばオランダに行った人数がどれぐらいになっているのか、あるいは南安市にはどれぐらい行ったのかとか、そういったところがわかればその辺までちょっと教えてください。 ◎企画課長(田島元一君)  お答えいたします。今言われましたように、西暦二〇〇〇年の日蘭交流事業から始まった12Xおらんだにつきましては、これまでに四十人のオランダ人の芸術家を招聘してワークショップ等をしております。それに参加された人数としては延べで二万六百七十八人の市民がオランダの文化に触れ、交流を行ってきております。 青少年日蘭交流事業(サッカー)についてでございますが、これにつきましては派遣も招聘も中学生を対象として行っております。大体中学生十五名から十六名というような形で引率者四名から五名ということで、二十人程度で交流をしてきております。お互いにホームステイを通じて、青少年のみならずホームステイの受け入れ家庭等におきましても、国際交流意識の高揚と国際理解を深めてきているというように思っております。 それから、鄭成功とのつながりで友好都市を締結しております中国福建省南安市との交流につきましては、派遣・招聘を毎年実施しておりますが、平成二十年度は四川省の大地震のため南安市からの訪問はございませんでした。派遣事業では、最近は一般市民十名と市関係者三名ということで、毎年十三名を派遣しておりまして、これまで二百四名の方が南安市の方を訪れております。また、南安市からの訪問につきましても、毎年十人前後の訪問を受け入れてきておりまして、これまで九十名を受け入れております。この相互交流の中で両市の友好関係は深まってきているものというように感じております。また、市民の異文化理解と国際感覚の醸成が図られているというように考えています。また、鄭成功とのつながりでは、観光協会を初めとする民間レベルでの交流も行われておりまして、四十名前後の招聘と二十名前後の派遣が行われ、今後、交流人口の拡大、あるいは観光振興への波及等も期待されるのではないかというように思っております。 以上です。 ◆十八番(八木原友子君)  青少年はそうするとサッカーのオランダに行く人たちが平戸市から交流しているものとしてはこのサッカーだけですか。 ◎企画課長(田島元一君)  お互いに行き来をして交流しているという事実はこのサッカー事業が一応さっき申しましたように、二十名前後の人数で二〇〇〇年以降行き来をしているというような状況でございます。 ◆十八番(八木原友子君)  友好都市南安市との交流については、青少年の交流はどれぐらい青少年が行ったという成果としては人数的にはどれぐらいですか。 ◎企画課長(田島元一君)  南安市との交流につきましては、以前に卓球関係で子供を連れて行ったという経緯がございますが、ここに詳しい資料がございませんので、人数関係までは把握されておりません。 ◆十八番(八木原友子君)  ことわざに、百聞は一見にしかずという言葉どおり、例えば写真とか映像とか、あるいは音楽とか食べ物とか衣服とか、そういったものを確かに見ることはできます。ましてやテレビ、インターネットで今は世界中をどこにでも歩いていけるぐらいインターネットで子供が遊ぼうと思えば幾らでもその中で世界を感じるということができると思うんですよね。ところが、やっぱりその土地におりてみないと、その風に吹かれないとやっぱりその国のものは伝わってこない。その人たちがどういった暮らしをしているか、どういった考えで生きているかというようなことはその土地におろしてみないと本当の世界観であるとか国際性とかというのは自分の中に根をおろすというかな、そういうものはなかなかできないと思うんですよね。だからALTで確かにいろんなお話を聞いたり、いろんなことで触れることはあったにしても、やっぱりそれが本当のものに子供が獲得していくためには、やはりその場所に連れて行って、その場所を見せるということがどれほど大切なものであるかということを私は日ごろから思っています。 南安市で以前に卓球の子供を連れて行った子供が私の近所にいたんですね、一緒に行った子が。その子は成長するに従って大学に行き、そしてイギリスに留学をしていま大学の助手のような仕事についているそうです。つまり、やはりその子供が何というか、目が開くというか、自分の持っているものを開花させていくためにも、どこでどうやって開花していくかということはわからないですけれども、チャンスを与えていくということはとても大切なことではないかなと思うんですよね。この国際交流ということを通して人材育成をする。それが一番の柱としてこの国際交流を推進する上での考え方の中心であるとするならば、文化交流であるとか、サッカー交流、それはもう一つの階段を上るときにはそこからしか交流というのはできないですよね。外国との交流をする場合やっぱりスポーツ交流をしたり文化交流をしたりというところからしか始められないですけれども、しかし、その中においても青少年を交流させていくということは非常に大切なことではないかなというふうに思っているんですけれども、担当課としてはその辺のところの意気込みはどんなでしょうか。 ◎企画課長(田島元一君)  まず、先ほどの子供の交流の関係ですが、平成七年に中学生を対象にして十一名の方が、引率も含めて行かれているようでございます。 ただいまの質問でございますが、担当課としての意気込みということでございますが、やはり先ほどから申し上げておりますように、実際に私も行ってみるということは大切な勉強になるというように思っていますし、していくべきだろうというように思いますし、やはりそこにはいままで平戸市として培ってきたこともありますので、今後そういうものも考え合わせながら国際交流というところは考えていかなければならないのかなというように考えております。 ◆十八番(八木原友子君)  本当は腰が痛いから帰ろうと思っていた隣の人がですね、サッカー交流のことを私は言うよと言ったら残るというからサッカー交流のことについてちょっと話をしたいと思うんですけれども、昨年前橋市の国際サッカー大会を開いてるところを研修に行きました。やはり国内だけでの大会だけじゃなくて、国際的なそういう大会を開くことによってお互いが何というかな、国と国の様子もよくわかるし、そういうこともまた一つの方法としてあるかなというふうに思うんですね。隣の人からの情報ですけれども、行くまではそんなに目が輝いてなかった子がオランダに行ってオランダでいろいろすることによって、交流をしたりホームステイすることによって目から鱗で帰ってくるというんですよ。そういうことは六番議員もアモイ(厦門)に空手の子供たちを連れて行ったそうです、何年か前に。もう成人してますけど。その子たちはそういう体験をした子は世界チャンピオンになったり全国でも優勝したりとか、そういう成績をおさめる。つまりすべてがそうとは言えないかもしれませんけれども、そういう体験をすることによって非常に質の高いものをつくり出すことができるのじゃないかなというふうに思うんですよね。だから人材育成という、国際交流の推進が人材育成でやるよということについては私は大賛成です、そのことは。それはやっぱり次の未来をつくる担い手をつくっていく礎になるということははっきりしてると私は思うんですよね。だからその考え方はどこの部署にあっても国際交流で人を育てるということはとても大切な分野だと思うんですよ。私は大学に行ってるころに友達から平戸といえば国際交流のまちだと思ってるんですよ、イメージが。だから平戸市はやっぱり国際交流のできる町として育てていくということも切り口として非常に大切なことではないかなというふうに思うんですけれども、このところちょっとどういうふうにお考えであるのか市長に聞いてみたいと思います。 ◎市長(白浜信君)  今、八木原議員の意見を聞くと市が全部やらにゃいかんような感じにとられるんですけど、これはみんな民間を含めてやっていただいているわけですよ。台湾もそうだし韓国もそうだし、イギリスだってそうだし、全部それぞれやっていただいている。行政がやるのは限界が出てきます、はっきり言って。どこまで行政がやるのかと、交流は。非常に難しい面があります。いまは南安市としては姉妹都市を締結してます。オランダとは今和蘭商館をつくってますから近くやってます。それ以外のところまでどこまでやれるのか、本当に子供さんたちをやれるために交流ができるのか。それは行政がどうのこうのじゃなくて民間がどうしても必要ならばそこのところに我々は支援していく方策でいかないとできないんじゃないかと思いますよ。したがって、我々としてはそういう下地があるところについてはいろいろと支援してますし。ただね、中国の場合の私は一つの南安市との職員交流はしてもいいと思ったんですけど、どうしても南安市の中国語はやっぱり方言なんですね。だからいわゆる北京が中心になってあるもんですからその辺がうまくいくと職員の交流をやって中国語の勉強をさせるとかですね、そういうことも考えたんですけど、どうしても中国は広すぎて言葉の統一ができてない。やはり南安市で覚えた言葉は通じないですね。だからそこのところもあります。だからそういうことも全部注意していかないと、本来なら職員の交流ができれば一番いいかなと思ってますけど、そういうこともなかなか難しい面もございます。そういうことで、我々としては行政がやれることはやりますけれども、民間がどのような方向でやってるのか、それについては我々はできるだけ支援はしていこうと思ってます。 ◆十八番(八木原友子君)  もちろん私も民間が一番いいと思うんですよね。国と国を乗り越えていくためにはやっぱり行政ではなかなか難しい。民間でだったらどんどん進んでいくということもあります。特に経済交流だったら民間でやった方がどんどん進んでいくので、民間が活力を持って交流を始めていくということは本当に大切なことだというふうに私も認識してるんです。ただ、市の行政として国際交流を推進する上では人材育成ということを第一義としてやっていくという、その認識に立って進めていくということはとても大切なことじゃないかなというふうに思っているので、ちょっと念を押して市長に聞いたというところです。 それで、二〇〇九年がオランダ年ということで、オランダとの交流四百年ということで、予算書を見てもいつもの金額よりもたくさん予算としてもこの交流事業にお金がついているわけですけれども、昨日議案説明の中で「なんでも鑑定団」ですかね、それに三百万だったかな、そういうものを考えているというような説明があったんですけれども、私は人材育成ということを考えるときに、三百万あったらたくさんの青少年を外国の地におろすことができるのになとちょっと思ったんですね。そういうことを考えたときに「なんでも鑑定団」をやるのに三百万払うよりも、そういう方向に使った方がいいのではないだろうかというふうに思ったりしているわけですけれども、企画の方としてはこの「なんでも鑑定団」をするということはどういった角度でこのことを決めていったんでしょうか。 ◎企画課長(田島元一君)  この平戸・オランダ年の四百周年記念事業につきましては、実行委員会を設置しまして、さまざまなイベントをするということで今進めているところでございます。その目的としては先ほどから言われてますように、人材育成の部分もありますし、国際意識の高揚、人材育成、交流人口の拡大、観光の振興というものも含めてやっていこうというように考えております。具体的には文化部門とか国際部門とか観光部門とかという形で部門に分けまして、さまざまなイベントを計画しているところでございます。平戸市が日蘭貿易の発祥の地であるということをこの機会をとらえて市内外へアピールして注目を集め、日蘭交流の経緯やオランダ文化の体験、オランダ物産展のほか市内のオランダ関連観光施設やオランダ料理、あるいはオランダグッズなどを紹介するなどして、市外あるいは県外からの観光客を誘致して経済的な相乗効果を期待するというふうな観点からも、一つは外向けにPRできる大きな事業じゃないかというように考えております。 ◆十八番(八木原友子君)  私はALTの人たちが国際交流員も入れたら六人ぐらいになるのかな。そういう人たちがせっかく平戸市に職員としているのであればそういう人たちをもっと生かした形でアイデアを出して、何か「なんでも鑑定団」に平戸のことを宣伝してもらえばいいから、じゃあ三百万でどうぞやってくださいというような、そういうものでなくて、何かもっと手づくりでやれるんじゃないかなというふうに思うわけですよ。まだ議員じゃなかったですけど、離島センターでオランダ大使が来たときに本当に田舎のおばあちゃんたちが押し寿司をつくってきたりかまぼこをつくったりしていろいろしてみんなが持ってきてもてなしたことがあったんですよ。そうしたらその大使が全然何というかな、話の中にはというか、行事の中には含まれてなかったんだけれども、ピアノを弾いてくれたんですよ。そういう温かい交流というものがそこの中に生まれて、そしてより平戸に行きたいという気持ちをそのときから私は大使は持たれたというふうに思っているんですね。そういうもっとお金がないないと言いながら、ぽんと出すんじゃなくて本当にお金がかからない方法で知恵を出してみんなでつくり出していくという作業をするということがもっと国際交流を推進していくことになるんじゃないかなというふうに思うんですね。12Xだってカロンの活動だって、今の協働の、前の協働と言ってる前の協働で職員も市民も一緒になっておでんを売ったり焼き鳥をしたりしてお金を貯めて、そしていろんな宣伝活動に使ってきた、バッジをつくってみたり売ったりして。そういうことの大切さを考えたら二〇〇九年の四百年事業はもっと市民がかかわる形で、手づくりで本当に市民がそうやって、四百年前の西の都を再現と、観光のところで出てましたけど、そういう町のにぎわいを取り戻すんだというようなことで書いてあるじゃないですか、今度の予算書の中にも。そういう意味では私は丸投げしたように見えるわけ、鑑定団にぽんと渡すということが、じゃないかもしれないですよ、あってもいい、テレビにあってもいいと思うんです。それが決してだめとは言ってないんですけれども、基本的にそういったところがあって初めてその鑑定団にも言えるんじゃないかなという思いがあって言ってるんですよ。人材育成ということが一番の基本になっているのであればなおさらのこと、その辺のことはもっと考えるべきじゃないかなというふうに思うんですけれども、企画の課長としてはどうですか。 ◎企画課長(田島元一君)  言われていることは十分承知します。理解もできますが、今回の四百周年記念事業というのは一つはやっぱり今まで先ほど市長の答弁の中にもありましたように、二〇〇〇年の交流事業から続けてやってきているわけです。二〇〇〇年のときには一応国あるいは県挙げて大々的なイベントが催されているようでございます。それから、ずっと交流事業等を続けてきているのは自治体の中ではこの平戸市が一応オランダとの交流はずっと続けてきているというように思っております。そういうことからして、やはり今回はそういうものを外にも発信しなければならない。言われてる人材育成は当然国際交流の中では大きなウェイトを占めているわけですけれども、やはり外向けにも出していかなければいけないというようなことも考えますれば、そのPR効果、宣伝効果というのはかなりあるのではないかというように私たちの方は考えております。 ◆十八番(八木原友子君)  最後に、せっかくの六人のALTの私たちのここに住んでて感じることじゃなくて、外側から、世界から見たときにどういうふうな交流というか、事業をやったら世界に発信できるような交流事業になるのかというふうなことでの意見を聞いたり言ったりする機会というのは与えられたものか、与えられなかったものか、その辺はどうですか。 ◎企画課長(田島元一君)  ALTあるいは国際交流員のことでございますけども、私の方で把握しているのは、国際交流員については特に自分のところが担当課でありますので、彼の実際の行動、活動等を見ておりますと、土曜日曜というのはないぐらいにいろんな市民の方々から声がかかってきております。彼も一応私たちも事業の中では一週間に三十時間という中での勤務時間がはっきり決められておりますので、それは約束事になっておりますのでそういったところもかなりハードな面で協力いただいているというように感じてます。 それから、ALTの方々にもいろんなところで市民の方から加勢できんでしょうかというような話、私もこれまで年間で大体三、四回ぐらい話が来ております。全部のALTの方を私が知ってるわけじゃないんですけれども、国際交流員の方から活動報告をもらうときにこういう方が一緒に来られましたということを見てみますと、三、四回の活動協力をしているというような状況にあります。そこのところはかなり市民の方も利用されて、活用されて、有効に異文化の方に触れ合っているというようなことじゃないかというように感じております。 ◆十八番(八木原友子君)  それでは時間がなくなりますので防災無線のことについていきたいと思うんですけれども、先ほどは安全とか防災を即刻市民に知らせるということで、もちろんそれが本来の姿でありますけれども、有効活用についてはいろいろと例えば子供の帰りを知らせるチャイムであったりとか、そういったことにも使える。あるいはイベントの周知であるとか、危険を促すようなそういったことにも担当課の方とも協議をしながら使えるというようなことを言っていただいたので、その辺はよかったなというふうに思います。 ただ、今回屋外の拡声器の方を重点的にやっていかれるということですけれども、風向きによっては非常に聞こえない。近くにあっても聞こえなかったりということが現実に今の中であってる部分がありますよね。そういう例えば本当に自分が体験したことで、隣の大火事があったときにも本当に火の粉が飛んでくるまで知らなかったというような状況というのもありますので、そういった聞きにくい谷間のようなところというか、そういったところは十分に配慮して屋外の拡声器の整備ということについてはよろしくお願いしたいなというふうに思うんですけれども、総務課長その辺のところは。 ◎総務課長松山久與君)  気象条件によって確かに聞きにくいとかということが想定がされますけども、通常はそれぞれどこにパンザマストといいますけれども、スピーカーがついたやつですね、それを立てれるかということで場所を決めてそれでどれだけぐらい聞こえるかということを含めて業者に委託をしておりまして、その調査に基づいてパンザマストの数、立てる位置等を具体的に決定をして実施設計を組んでいくということになります。その中でどうしてもやっぱり谷あいとか民家が離れとって聞き取りにくい難聴世帯が出てくることが考えられますので、そこについては個別受信機を設置をして、そして全体的に無線が聞こえるような整備ということを基本的に考えております。 ◆十八番(八木原友子君)  先ほどの同僚議員が話しましたように、本当に座敷に情報がぽんと入り込んでくるという状況でしたので、私はちょっと驚いて、そういった緊急を知らせるような状況になければ後々に悔いを残すことになるのではないかなというふうに思います。二十三年度には平戸市もそういったことが整備されるということですので、ぜひとも早くといっても決まってるから早くはならないでしょうけれども、観光客の安全であるとか、市民の安全を守るためにはこれは本当に旧平戸市の議員としてもこういうことを声を大にしてもっと言うべきだったなというふうに今は思っていますけれども、ぜひとも早くこれがなることを願ってやみません。 それでは次に、温泉のことについていきたいと思うんですけれども、先ほどから言いましたように、地元が願ってつくっていただいた温泉施設です。しかし、やっぱり古くなれば管理費もかさんでくる。入る人も人口減とかもあって少なくなってくる。赤字になっていくという状況も確かにありますけれども、よその町村のことをテレビでやってたんですけれども、自分たちの温泉だからということで、お掃除にも自分たちで出てその温泉を守ろうとしたという村のある温泉について特集みたいな形でやってるのをみたことがありますけれども、今回検討委員会がなされて私たちの方にも温泉を利用しよう、みんなで行こうというような声が上がって利用するというような形を運動として起きているのも事実です。私はせっかくなら健康のために行ってる人たちもいる。足腰が痛いおばあさんやおじいさんたちが本当に治療の意味で行ってる人たちがいるんですね。そういう人たちのことを思えばもっと利便性を考えてあげて、せっかくあそこにはスロープもついていて障害者でもちゃんと入れるように設計がなされています。障害者の会に出たときに障害者でも入れる温泉があったらいいなというような意見も出たりしておりました。ホテルの温泉は温泉としてそれは活用して、あるいは利用していただきたいと思いますけれども、市民が気軽に自分の健康増進を兼ねて入れる温泉をせっかくつくっていただいた。それが赤字になったということで閉鎖されるということになったりしては、それは本当に残念なことだと思うので、ぜひともそのところは利用者会議を開くなり、どういった形でそれを守っていったらいいのかということを住民に訴えるというか、住民の方ももちろん考えて進めていかなければならないと思うんですけれども、この温泉の活用ということをもっともっと訴えていくということが大事なんじゃないかなと思うんですね。 それで一つに思うのは、今のふれあいバスがふれあいセンターの中まで入ってきてくれればいいのになという意見もあります。そういったことについては考えたことはないのかなと、生涯学習課としてはふれあいバスがふれあいセンターの中に入ってきて温泉どうぞというような、お年寄りもどうぞというような形での連携とか、そういったことは生まれてこないものかというふうにちょっと思ったりするんですけれども、課長どうですか。 ◎生涯学習課長(山口龍一郎君)  先ほど御答弁申し上げましたように、先日区長会の皆さんとお話し合いを持ちました。そのときにいろんな意見が出たわけですけれども、今御指摘のふれあいバスを施設の中に入ったらどうかと、そういう指摘はそのときには出ておりませんでした。 以上です。 ◆十八番(八木原友子君)  出てなかったんですけど、課長としてはそういうことについてちょっと考えてみようかとかという、そういう気持ちはありますか。 ◎生涯学習課長(山口龍一郎君)  検討会の中でいろんな意見がおかげさまで出ておりますので、そういった意見を踏まえた上でそういう声が高くなれば当然そういった声を市の方としても関係者と協議をしていかなくちゃいけないのかなというふうに考えております。
    ◆十八番(八木原友子君)  やはり障害を持たれた方というのは、今ふれあいセンターの前でとまってるようですけれども、あそこからお風呂まで行くのにでも大変なことだと思うんですよ。それが中に入っていただくということで、今の時間は十一時からあけていますけれども、昼間でもそうやって入れますよと、中まで入りますよというような、そういうことで宣伝というか、広報がなされれば、行きたいなと思ってる人とか足が痛いんだけれどもと思っている人たちも、あそこがねと思っている人もやっぱり勇気を出して、それだったらもっと行けるように利便性が高くなったから行こうというようなことにもつながっていくと思うんですよね。だから、そういったことにも力を入れていただけたらなというふうに思うんですけれども、そういった話し合いというのはなされたことはないですね。 ◎生涯学習課長(山口龍一郎君)  そこまで具体的な話は出ておりません。今、あそこの施設を見ましたときに、乗り合いバスがどういう形であそこに入っていくのかということが一点あると思うんですね。いきなり駐車場がありますから。乗り合いバスというのはバックすることができないんですよ、安全確保しなくちゃいけませんから。だからそこをきちっとバスが横づけできて、そのまま行くようなそういう場所というのが必要になってくるわけですね。そうしたときにふれあいセンターではなかなかそういったところは難しいんではないかなというふうに考えております。 ◆十八番(八木原友子君)  難しいところを難しくないようにしていくのが行政の仕事だと思うんですよ。難しいからだめというのではやっぱり市民サービスには少しもつながらないし、ほっとけばやっぱり来れない人が多いわけですから。でも、そこをどうやったらそこに人を運んでくることができるかということを工夫をしてやる、考えてあげる。力を合わせる。ここができなければこの課とつないでやってみようかとか、不可能なことを可能にしていくのが行政じゃないですか。 ◎生涯学習課長(山口龍一郎君)  当然可能指向でいかなくちゃいけないというふうに思っておりますけれども、今のお話につきましては検討委員会というのがございますので、そうした中でも論議が煮詰まっていけば当然我々もそれに沿って頑張っていきたいなというふうに思っております。 ◆十八番(八木原友子君)  赤字の部分で今度は人件費という問題もあるじゃないですか。それは本当に言いにくいことだけれども、もちろんそこで働いている人もいるからその人の雇用になってるという部分から見ればそれは確かにそうだと思うんですけれども、でもそこの部分が比重が非常に高くなって値上げをしなきゃいけないとか、そこが続けられなくなるというようなことであって、これから先どうなっていくかわかりませんけど、話し合いの中でそれは皆さんが決めていくことだからいろいろなことは言えないと思いますけれども、利用者会議の中で自分たちの温泉だからということで当番を決めたりとか、そういったこともすることによって、そこの経費の削減、ぐっと落とせるということだってあるじゃないですか。そういった利用者会議とか、そういったことについての話し合いというのはなされてないですか。 ◎生涯学習課長(山口龍一郎君)  当然、今御指摘のようなことを地元の皆さんと意見交換をしていきましょうという会議でございます。ですから、そういう応援団といいましょうか、そういう市民の方々が出てくださればそれは当然考えていきたいというふうに考えております。 ◆十八番(八木原友子君)  このことはこの温泉に限らず、トイレの問題、草むしり、そういったことにも起きてますよね、現に。だからそういったことについてそれはもちろん市民がそれを協働の形でやりましょうということにならなければそれは押しつけですからそれは絶対にしちゃいけないことなんですけれども、しかし、そこが存続できないということで、私たちにとってはこれはとても大切なところだから守りましょうという市民の意識が生まれてくればそういうことだってできていくと思うんですよ。でも現実にやっぱりトイレが汚れてしまっていたりとか、そういったところをどうやって解決していくかということについては、やはり行政が何というか、リーダーシップをとってというか、そういうことをしていかなければなかなか一市民からそれをやっていくということはなかなか難しいことですので、そういう場を話し合う場の提供をしていくということは大切なことだと思うんですけれども。 ◎生涯学習課長(山口龍一郎君)  そのことについてもまさしく協働のまちづくりであると思いますので、地元の方とそういう話し合いを持っていきたいというふうに思っております。 ◆十八番(八木原友子君)  時間が来ましたのでこれで終わりにしたいというふうに思います。 ○副議長(吉福弘実君)  それでは以上で八木原友子議員の一般質問を終了いたします。 それではここで十分間休憩をいたします。                 午後二時 十分 休憩                 ~~~~~~~~~~                 午後二時二十分 再開 ○副議長(吉福弘実君)  それでは休憩中の本会議を再開いたします。 引き続き一般質問を続行いたします。 次は、十四番綾香良一議員。 ◆十四番(綾香良一君) 登壇 皆さんこんにちは。 三月定例市議会一般質問初日の四番目になりましたが、これから一般質問をさせていただく綾香でございます。理事者の皆様方には年度末を迎え御多忙のことと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。 質問に入る前に、二月十三、十四、十五日に福島Jヴィレッジで行われた全国女子サッカー大会において、マリンズ平戸FC女子九名が長崎選抜長崎フットボールガールズに選ばれ、全国大会では十五位、沖縄で開催された九州大会では優勝と、各子供たちの活躍に敬意をあらわしたいと思います。 また、皆様も御存じのとおり、昨年十二月七日に東京の両国国技館で行われた第五十七回全国日本相撲選手権では松永六十四先生が初優勝を飾り、初のアマチュア横綱に輝き、平戸の名前を全国的にとどろかせたすばらしい快挙をなし遂げられました。同じ私の母校でもあります中野中学校が誇り得る、そしてまた、平戸市民として大変うれしいニュースでございます。本当にお疲れさまでした。若い世代の活躍が平戸に元気と力をもたらしてくれる、これからの活躍に期待をするものでございます。 今回の私の質問は、合併後の議会において一般質問を行った内容について、その後の対応や実施状況など、再度検証しながら質問を行うものでございます。 私は平戸市の市政振興策は由緒ある歴史的遺産や豊富な水産資源を積極的にうまく活用する以外にないと考えております。私はふだんから申し上げているとおり、一次産業なくして三次産業なしの例えどおり、水産業と観光関連業が強く連携しなければ産業振興や雇用の確保すらできないのではないかと日ごろから考えております。今後とも行政と関係団体が業種を超えた横の連携をますます強化しながら、よりよい平戸の未来を築くために私も積極的に努力をし、行動していきたいと考えておりますのでよろしくお願いを申し上げます。 質問の内容でございますが、「地場産業の振興について」は、地元産の旬の魚介類などを使った料理を提供するシステムづくりがどのように進められてきたか。また、四課連携を軸とした地場産業の振興によってどのような成果が得られたのか答弁をお願いいたします。 なお、再質問につきましては自席より行いますので、議長の取り計らいをよろしくお願いいたします。 ◎市長(白浜信君) 登壇 それでは綾香議員の質問にお答えいたします。 地場産業の振興についてのお尋ねですが、本市の地域経済を支えてきた農林水産業、観光商工産業など地場産業を取り巻く環境は、近年の経済状況や消費者ニーズの大きな変化によって厳しい状況に置かれているものと認識いたしております。 私は、これまで地場産業の振興を図るためには、農林水産業の振興に加えまして、観光商工産業との連携が必要であるとの考えから、各分野の振興策の連携強化を念頭に置きまして、地域資源を活用した特産品の開発、食の魅力を生かしたイベント開催、各種体験メニューの充実を図ってまいりました。 一方、本市におきましては、農林水産物を初め多くの特産品がございまして、観光の大きな魅力にもなっていることは議員も御承知のとおりと存じます。消費者から十分認知されているとは言い難いのが現状ではないかというふうに思います。年々厳しくなる地域間競争に打ち勝つためには、より付加価値の高い商品化が必要ではないか。あるいはまたイメージアップを図ることによって、消費者や観光客へ魅力的に提供する仕組みづくりが求められているというふうなことを思っております。したがいまして、農林水産業、観光、物産など関係団体による、これ十九団体が入っておりますけれども、構成する「平戸市地域資源ブランド化推進協議会」が立ち上げられております。「平戸ブランドの確立」を推進し、平戸食材の販路拡大と生産者の所得向上に向けた取り組みを進めているところであります。 ブランド化の推進につきましは、産業振興・企業誘致担当の森田副市長のもとに、企画課、農林課、水産課、観光商工課の四課が連携し進めるよう指示しているところであり、新年度におきましても、農林水産物の中から選定しておりますモデル品目を福岡を中心とした都市圏を対象に平戸フェアの開催、モニターツアーの実施、メディアを活用した食材の宣伝などプロモーション活動を進めてまいることにいたしております。 その他の質問は担当課長に答弁させます。以上であります。 ◎観光商工課長(松田範夫君)  綾香議員の御質問にお答えいたします。 地元産の食材の料理を提供するシステムづくりがどのように進められてきたのかというお尋ねでございますけれども、御承知のように、「平戸ひらめまつり」、「平戸あら鍋まつり」などは宿泊施設や飲食店で提供できるシステムが定着化しており、本年四月の観光協会の合併に先駆け、平戸ひらめまつりでは田平地区の宿泊施設でも提供いたすことができております。しかしながら、ホテル、宿泊施設における地元食材の使用はまだまだのところでございまして、地産地消、今後ブランド化を進めていく上での課題となっておりますので、協議会で十分検討してまいりたいと考えているところでございます。 また、地元食材に対する意識の向上や積極的な活用、食の提案の可能性を探ることを目的として、パッケージ事業(地域提案型雇用創造促進事業)の事業に取り組んでおり、「食」のワークショップなどにも取り組んできておりまして、これまで市内各地において十二回開催してきております。 このワークショップでは、旬の魚介類や棚田米、野菜、地酒などの平戸素材でできた料理を、生産者、料理人、消費者が現地の風景とともに楽しんでいただくもので、その際、食材の生産方法やその特徴、食材に合った地元ならではのおいしい食べ方などを紹介しており、参加者から好評を得ているところでございます。今後は、参画していただいた皆さんが、この事業で得た食材の特徴や料理レシピ、運営のノウハウを生かして、新たな食の提供の可能性を研究していただき、地場産品の価値の向上につなげていただければと考えております。 以上です。 ◎水産課長(松本正治君)  綾香議員の地元産の旬の魚介類を使った料理を提供するシステムづくりはどのように進んでいるのか、また、四課連携を軸とした地場産業の振興策によってどのような成果が得られたのかという御質問に対して水産課としての答弁をいたします。 まず、四課連携についてですが、現在、地域の生き残りをかけたブランド化戦略に一貫性を持たせ、総合的にコーディネートするため、いわゆる四課連携による「平戸市地域資源ブランド化プロモーション戦略策定事業」に取り組んでいるところでございます。 地域資源には歴史と文化、特産品、観光施設、暮らしと産業などがございますが、総花的な取り組みではなく、「食」をテーマに農林水産業・加工(製造販売)業、それと観光関連の産業が連携し、特産品の付加価値向上と戦略的な販売促進に取り組むことにより、産業振興を通じて地域経済の安定を図り、地域間競争に打ち勝つことを目的といたしております。 地域資源のブランド化は、地域の特性を発掘して生産体制を整え、商品化し、品質や名称の管理を行いながら戦略的に販売していくという一連のプロセスを経るものですが、地域固有の条件と地域の人々の創意工夫によりつくられるものであり、成功のための具体的な方策は地域ごとにおのずと異なるものです。 これから「平戸市地域資源ブランド化推進協議会」の中で具体的な推進プランが策定される予定となっておりますが、これらのことを念頭に置いて議論を深めてまいりたいと考えております。 また、水産課関係の本年度の取り組み事例を申し上げますと、平戸市漁協では平戸の水産物に関するイメージアップとブランド化の一環として都市部の消費者を招き、地域と産品のPRを行うべくバスツアーに取り組んでおります。昨年の五月と十月、計五回受け入れましたが、いずれも好評を博すると同時に主催者としても販売促進のための新たな発見が続いております。また、直売所では三月から毎日営業に切りかえ、漁協女性部を雇用し、売り上げも順調に伸びており、土産品につきましても県総合水産試験場での加工に関する技術研修を行い徐々に商品の充実が図られております。 さらに、舘浦漁協ではシイラの特産品化を目指し「魚食普及」のテーマで協働関係事業に取り組んでおります。これまでに生月地区の小中学校にてシイラを原料とした料理をメニューに加えたり、新たに開発した「シイラバーガー」を地元や福岡地区で試験販売したりと商品開発を進めております。 また、平成十八年度から市内の養殖業者と共同で取り組んできました「マハタの試験養殖」では、感染症の発症を抑え、脂肪含有量を調整した生産ができ、先般、試験結果の報告会とあわせ市内のホテルの協力で試食会を開催しました。生臭みもなく上品な白身魚であるため、健康指向と美容に訴えかけた女性向けの新たな名物料理として今後の商品開発を検討したいと考えております。 以上のような取り組みに関しましては、水産課の職員が企画段階から関わり、情報提供や技術指導を積極的に行っておりますが、今後とも、客観的な検証を怠らず、常に問題意識を持ってニーズに合わせた改良を加えながら「食」をテーマにした地域資源のブランド化を図ってまいりたいと考えております。 以上です。 ◆十四番(綾香良一君)  それでは再質問に入りますけども、初めに四課連携を軸とした地場産業の振興についてであります。 次に、市民が安心して生活できるまちづくりのために産業振興による雇用の場の創出が最も優先しなければならない課題でございます。そのために各種産業の基盤整備及び施設の近代化、支援制度の充実による後継者の育成、特産品の開発などに努めるなど、第一次産業と観光業との連携の強化、地産地消の推進により地場産業の活性化を図っていく必要があると思います。 平成十九年十二月の定例会での私の質問に対し、市長答弁では「農林水産物の生産向上と流通販売体制の改善、各産業における担い手育成、農林業、水産業、観光業あるいは商業が一体となった特産品の開発などに資するために四課連携を軸とした地場産業の振興に努めてまいりたいと考えております」と市長が答弁されておりますが、四課連携の強化とあわせて、森田副市長の就任によりますます充実強化されたと思いますが、この一年間における主な取り組みを御答弁願います。 ◎副市長(森田茂則君)  綾香議員の御質問にお答えいたします。 四課連携を軸といたしました地場産業の振興についてのお尋ねでございますが、先ほど市長の答弁にありましたとおり、地場産業の振興を図るためには農林、水産、観光、商工の各分野で実施する振興対策の情報交換を行い、連携を強化することでより効果が出るものというふうなことを認識いたしております。特にブランド化につきましては、本市の自然環境や歴史、風土、生活習慣、風習など、他の地域より圧倒的な優位性を持ちながらも認知度が薄れている状況でございまして、平戸全体をブランド化ということで売り出していくことが最終の目標となるかと存じております。 しかしながら、ブランド化への取り組みは既に各地で始まっておりまして、他の地域の成功によりましてさらに優位性が失われていることから、まずは本市の持ち味を最大限に生かす食の魅力を磨き上げると、それから、宣伝、プロモーションを行うことを念頭に置き、その推進母体となる平戸地域資源ブランド化推進事業を昨年十月に立ち上げたところでございます。それを受けまして協議会構成団体の代表者と消費者、マスコミ関係者による運営委員会を設置いたしましたところ、これは昨年十二月ですか、このことにつきましては、別の議員の御質問についてもお答えしたかと思いますが、消費者を対象といたしましたマーケティング調査の結果、食材の試食などを踏まえながら、モデルの品目の選定あるいは品目ごとのターゲットやプロモーション戦略の具体化につきまして現在検討を行っているところでございます。現段階におきましては、推進プランや販路拡大に向けた情報発信等のプロモーション計画の策定まで至っておりませんけども、新年度予算におきまして平戸フェアの開催、それからモニターツアーの実施、メディアを活用した食材の宣伝などの経費を計上いたしておりますので、六月ごろから具体的なプロモーション活動を推進してまいりたいというふうなことを考えておるところでございます。 以上です。 ◆十四番(綾香良一君)  内容についてはいろいろ説明がありましたけども、定期的な会はなされているということでございますけれども、六月ごろにならなければ結果が出てこないということの理由はどういう理由なのか。 ◎副市長(森田茂則君)  今現在、数回の会合を経まして、一応品目の選定作業に入っております。そうしたことから、ある程度品目を決めてブランド化を図り、そのことによってやはり宣伝活動、いろいろ外にもアピールしなければならないということでの対応でございますので、少し時間がかかるというふうな状況でございます。 ◆十四番(綾香良一君)  ちょっと意味がわからんのですけど、平戸のヒラメが今ブランド化されてますよね。ほかに何か目新しいものが現実に浮かんでるのか。とすれば数に上がっているのは何が上がっているのか教えてほしいと思います。 ◎観光商工課長(松田範夫君)  ただいまの副市長の答弁に補足させていただきますけれども、推進協議会の下部組織に十二名のそれぞれの分野からなります実務的な運営委員会を設置いたしまして、具体的なプロモーションの策定とかモデル品目の選定については絞り込んでおるところです。現在、二月に開催いたしました運営委員会の中で、水産分野からのモデル品目の案につきまして提案させていただいております。そして、来週十七日に開きます運営委員会におきましては、農産物の方からモデル品目を提案させていただく予定でございます。 これを受けまして、最終的に協議会に諮りながらモデル品目を決定していく。そして新年度に入りましてまた協議会の方で戦略プラン、プロモーションについての素案を提案いたしまして、それを受けて具体的な行動に移っていくとなりますと、発信時期がおよそ五月か六月になるという日程でございますので、その辺については御理解をお願いしたいと思います。 それとまたモデル品目につきましては、おっしゃるように、既にヒラメとかそういった認知度が高いブランドについてはございます。私どもが二回にわたってリサーチ、調査をしておりますけれども、一回目の調査につきましては、昨年九月から、そしてことしにかけてやっております。関東圏からこちら九州まで、一千のサンプル調査をいたしておりますけれども、結果には注目すべき結果が出ております。といいますのも、おっしゃるように、水産物については認知度が高うございます。そして、購入意欲も高いようです。これは具体的な数字は持っておりませんけれども、しかし、農産物に至ってはなかなか認知度が低いということもございまして、認知度が高くて購入意欲がある部分についてはもちろんモデル品目の対象となります。認知度が低くても購買力が高いものについては候補のモデル品目として挙げていって、そして絞り込みを進めてまいりたいということで考えておりますので、これまでなかった部分、現在ある部分についてまずモデル品目を絞っていくという作業でございますので、もうしばらくお待ち願いたいと思います。 実際にはこの前の水産物のものにつきましては、こういったものが地元で知られてない部分で注目される品目だということで、スライドといいましょうか、使ったところでのプレゼンテーションがありましたけれども、実際二十品目ぐらい候補として上がってるのが現状でございます。 以上です。 ◆十四番(綾香良一君)  詳しく説明はしておられるようではございますけれども、協議会の人選、なおかつブランド化をしていく品目の品物について現場を知ってる人がおられるのか、そういう人選の問題はどういうふうになってるんですか。 ◎観光商工課長(松田範夫君)  先ほど副市長の答弁にもありましたように、昨年十月十五日にこの推進本体となります推進協議会を立ち上げさせていただいております。参加団体は市内の生産団体及び商工団体の十九団体で構成されております。十九団体の中身でございますけれども、ながさき西海農協、森林組合、そして市内の八漁協、商工会議所、商工会、そして四観光協会、料飲業組合、旅館業組合、そして行政の方からということで、十九団体で構成しております。今後この十九団体というのは参画する団体がございましたならば柔軟に加入を認めていきまして、拡大、拡充を図っていきたいという考え方でおります。それで申しまして、これはあくまでも長による会議でございますので、先ほど申し上げましたように、二階建て構造の中での運営委員会が実質的な審議とか調査を進めていくところでございますので、こういった方々の中でもやる気があるところでの農林、水産、商工分野から二名、三名、二名、そして、消費者からも二名、そして市外の消費者が学識経験者も合わせて二名、そしてメディア関係からも友好的にこのプロモーションを展開していくためにはメディアは不可欠だということで一名、合わせまして十二名の運営委員会を組織いたしまして、このブランド事業の推進に当たっていくということで考えておるところです。 ◆十四番(綾香良一君)  やる気満々の課長の答弁でございますから、ぜひ六月までにはブランド化の選定をしていただき、頑張っていただきたいと思います。いいですね。 ◎観光商工課長(松田範夫君)  六月から具体的にプロモーションに入るということで御理解ください。 ◆十四番(綾香良一君)  副市長は六月までと言われたような記憶をしてるんだけど、どっちがほんなごとかな。 ◎副市長(森田茂則君)  私が先ほど申し上げましたのは、一応ブランド化の品種を今選定しておりますので、それが決まって、そしてある程度品目とか、そういうのがはっきりしないと対外的にでもなかなか宣伝もできない、PRもできないというふうなことになりますので、それが済んでからプロモーション事業に入るということで、六月ごろをめどにそういう作業に入るということを申し上げたわけです。 ◆十四番(綾香良一君)  わかりました。頑張ってください。 それでは次に移ります。特産品の開発や流通販売体制の改善といった課題についてお尋ねをいたします。これらの問題につきましては、行政だけで解決できるものではなく、それぞれの関係団体との意見交換を行い、行政と民間の役割分担を明確にした上で連携を図りながら進めていくことが必要であると考えております。 そこで、四課連携での取り組み状況として各課における状況についての答弁をお願いしたいわけでございますが、初めに農林課におけるイチゴ、アスパラなどの主要品目の生産高を高めるということは当然ながら、それ以外に特産品などの開発の問題や課題についてどのようなビジョンをお持ちなのかお尋ねをいたします。 ◎農林課長(石井岩夫君)  イチゴ、アスパラ等のまずうちが考えておりますのは、PRと販売促進ということを考えております。その件についてお答えさせていただきたいと思いますけれども、この三品目につきましては、JAの各生産部会がございますので、それを中心として福岡市、大阪市、神戸市の卸売市場へ視察研修を兼ねた活動を行い、あわせて量販店などによる店頭販売を行い、当地域の農産物のPRを行っているところでございます。先ほど水産はすばらしいけれども、農林部門はちょっとPR不足じゃないかということがございまして、そういうことの事業を行っているということでございます。 また一方、肉用牛でありますけれども、田平町にあります平戸口中央家畜市場に上場されます子牛につきましては、年間五千頭のうち約五五%が県外に取引をされております。県外の購買者は大きなお客様として考えておるところです。このようなことから、年の初めの一月の市におきまして、農協主催で購買者交流会が開催をされております。その中に農林課も出席をいたしまして、ひとつよろしくお願いしたいというお願いのPRをしておるということでございます。今後とも誘致は必要不可欠でございますので、市といたしましても農協と連携を図りながら一生懸命PRをしていきたいと考えております。 また、平戸産の「ながさき和牛」につきましても、全農兵庫県支部が共催をする「長崎県産和牛枝肉共励会」というところがございまして、それに平戸市内にある農協の施設で肥育された肉牛を四頭から五頭毎年出品をし、PRを兼ねた販売促進に取り組んでいるところでございます。 次に、菌床シイタケについて若干述べますけれども、平戸市の森林組合が中心となりまして、生産量の九割程度を東京、大阪、九州内の各市場に出荷されており、従来から生産者が毎年市場を訪問し、市場での安定的な取引となっております。本年度は市長のトップセールスとして東京大田市場を表敬訪問し、今後とも安定した取引をお願いしているところで、大田市場からも良質なシイタケとの高い評価を得ております。残る市場については地元の販売店との取引で、産業まつり等での販売、チラシ配布などのPR活動を行っているところでございます。 これら以外の販売促進といたしましても、観光商工課と連携をした福岡県における平戸物産展での農産物の販売のほか、シーホークホテルでのアペリティフの日の食材提供を行い、農産物及び平戸牛のPRを進めてきたところです。 今後は四課連携を進めております平戸市地域資源ブランド化プロモーション戦略策定事業によりモデル品目を選定しながら地域のブランド化を進め、出荷形態にかかわる多くの生産者が利用できるブランドづくりを目指していきたいと考えておりますのでどうかよろしくお願いいたします。 ◆十四番(綾香良一君)  確かにさっき申し上げましたとおり、ブランド化というのは非常に難しいというような御答弁でございますけれども、余り引けを取らんでもいいと思うんですね。私も農業もやっております。漁業も、半農半漁ですね、子供のときからやってきとって、たまたま三年前から福岡の方に出店をしてますよね、観光課共同で。行ったときに野子の婦人会の人たちがジャガイモを一トン持ってきて全部完売したと、私もちょうどそのとき居合わせたわけでございますけれども、非常に野子のジャガイモは見かけもいいしおいしいということで、二日目は特に完売、足りなかったということでございますから、そういうことを含めて野子のジャガイモは私は売れるんじゃないかと、これブランド化にしたらいいんじゃないかという気持ちで帰ってきたわけでございます。どうぞ農林課長ももうことし御勇退ということでございますから、余り長く質問しますとあなたも心残りもありましょうから、どうかジャガイモのブランド化をしていくような推進を後世に引き継いでいっていただいて、平戸の農産物の活性化をさしていただきたいと思います。よろしく。 ◎農林課長(石井岩夫君)  平戸地区での農業の産物は何かと考えてみますと、私は根菜類と考えております。根の物。特にこの地域は重粘土で根菜類はよく育ちます。ただし、農業振興を進めていく上で非常に重量作物である。今やっておるのは要するに軽い作物。ただし、この地域は重量作物、特に根菜類は売っていけると考えております。ただし、それが幾ら訴えても農家がきついと、重量作物ということもありますので、今議員が言われますように、ここの産物は根菜類だと考えております。これを私も引き継いで話をしておきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。 ◆十四番(綾香良一君)  野子で私あそこをたまたま通ったりするときあるんですね。そうしますと家族ぐるみでジャガイモを植え付けしてるんです。そうすると秋になりますとそれを収穫している。かたわら沖に行って漁師をしてくる。時化のときには陸の上で働く。なぎには沖に行くと、そういう連携をしてやっておりますから、どうか婦人の方々が親子そろいで、孫もそろって一生懸命やってる姿が涙ぐましいほど何回となく遭遇しておりますから、ぜひそういうことも踏まえまして、平戸のブランド化にぜひ重たかろうばってん、運んで売れるような推進をしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 それでは次に、水産課にお尋ねをいたします。最初の答弁と重複する点もあろうかとは思いますが、再度の質問でございますからよろしくお願いいたします。 組合の経営指導あるいは資源の確保、水産加工物をどうやっていくかということも課題となっておるところでございます。このような問題を行政と民間が互いに認識しながら体制づくりが必要と考えますが、水産課長のお考えをお示し願えればと思います。 ◎水産課長(松本正治君)  現在、漁協におきましては組合員の減少傾向が続き、漁業生産高も停滞から縮小へと向かいつつある中、漁協の取扱高は縮減を迫られ、事業総利益が減少して管理費を賄うのが難しい状況になってきていると認識いたしております。 そこで、これらの課題に対応するため、市内の各漁協におかれましては経営・財務分析を行い、各種事業の実施体制を再構築し、徹底した管理費の削減と積極的な販売事業の展開により、苦境を脱するべく懸命な御努力をなされております。 水産課といたしましても、中長期的課題として「漁場環境と資源の管理強化」による漁業生産の安定と効率化を目指し、短期的な取り組みとして、流通販売体制の改善と漁村加工の育成による収益力の増強、都市住民らとの交流と地域連携による開かれた漁村の創造によって経営の安定化を図るべく施策を講じているところでございます。 また、目まぐるしく諸情勢が変化する現代において、山積みする課題に的確に対応するためには「さまざまな変化に順応できる「人財」をいかに確保できるか」が極めて重要と考え、市内の漁業後継者で組織する「平戸市漁協青年部連合会」の皆さんとともにさまざまな事業にも取り組んでおります。具体的な内容につきましては、広報ひらど二月号の中でも御紹介させていただいておりますので御記憶に新しいものと思います。 水産課といたしましては、現実の実態に則した対応を常に心がけており、今後とも漁業者の皆さんとともに十分な情報交換を図ってまいりたいと考えております。 以上です。 ◆十四番(綾香良一君)  私は中野漁業協同組合の組合長もしておりまして、課長が言われるように、非常に後継者不足、高齢化で私も悩んでいる一人でございます。でも夢のある平戸の魚なんです。夢がいっぱいあります。先ほど言われるとおり、生月のシイラの売り込みですね、それと志々伎のヒラメ、なおかつウチワエビ、そんなのを今一生懸命水産課も努力していることは既に私も承知の上でございます。どうか、青年部が昔のように何百人もおるわけではございません。うちも私の青年部長しておるときは三十八名おりましたけれども、今は既に七名切っております。七名ですかな、今は。非常に少数精鋭の中で水産課から要請があれば協力をし、この前のエビ・カキ祭りでも参事会の中で独自でやろうということで、青年部も何名となく沖をやめて出てきて一生懸命やってる姿が本当に目に見えているところでございます。どうか水産課の方も漁協はどうしても現場はよくわかっておりますから、ソフト面でできる面につきましては協力していただきたい、そういうふうに思います。以上よろしくお願いします。 ◎水産課長(松本正治君)  先ほどもちょっと触れましたように、水産課は特に振興班の業務体系は基本的には現場、特に現場の実態に即した対応というのを常に心がけておりますので、生産者の皆様、特に若手の皆さん、そういったいろんな人の声を聞きながら一緒に取り組んでいきたいと思っております。 以上です。 ◆十四番(綾香良一君)  では再度観光課にお尋ねをいたします。水産物や農産物、あえて地場産業と申しますけれども、これらについても観光商工課で分担し、その中で連携をとりながらやっていくことが必要だろうと思っております。新年度予算での物産展の開催を考えているのかどうか、また、県外での開催なども考えておられるのかをお示し願いたいと思います。 ◎観光商工課長(松田範夫君)  これまでの実績等を含めまして少し御説明させていただきたいと思いますけれども、市独自の物産展の開催につきましては、これまで福岡で平成十八年、十九年度の二回開催しております、大々的には。市としては観光や物産のPRに一定の効果があったと評価する一方で、規模の問題、時期、出展品目の絞り込みなど、今後の開催に向け反省すべき点も見受けられ、また、現実として売り上げが伸びない場合出店業者に大きな負担が強いられることもあって、今年度はブランド化事業による市場調査をつぶさに分析してからということで、この調査を踏まえてからとして開催を見合わせているところでございます。このような状況の中で平戸物産振興会に加盟する民間業者の中には長崎や佐世保市などで開催される各種物産展へ継続して積極的に参加されており、物産のPRのみならず、平戸観光のPRもしていただいておるところでございます。 福岡市におきまして昨年の四月に渡海人まつりの実行委員会のPRを兼ねましてNTT西日本広場で、また、十一月には長崎県北観光協議会と県北地域の各漁協と共同で物産展と観光素材説明会を開催し、本市からはウチワエビやシイラなどの豊かな魚介類を食材とした料理などを提供し、食の魅力を通して観光客の誘致と食材の新規事業の開拓に向けてPRをしてきております。物産展に係る予算計上等はしておりませんけれども、事業者に対しましては、民間などが開催されております物産展の情報を提供すると同時に、本市の食材を使った福岡地域の、先ほど申しましたけれども、平戸フェアの開催、アペリティフの日の協賛など、本年に引き続いてブランド化事業で取り組むことにいたしております。 また、これまで生産者、事業者の方々になかなか情報が伝わってなかったということもございました。これまでの情報の伝達方法につきましては、各関係団体を通して行っておりましたけれども、個々の事業者、生産者までには十分伝わっているとは言いがたい状況にありましたので、このようなことから、推進協議会構成団体の事業者や生産者によりスムーズな情報提供ができるよう、登録制によります携帯電話を活用したネットワーク「平戸ブランド推進メールマガジン」を開設いたしまして、物産展開催の情報はもとより、販路拡大支援制度の情報提供を行ってまいりたいと考えているところでございます。 以上です。 ◆十四番(綾香良一君)  いろんな難しいことがたいそう並んだもんせん私も解釈できんのだけど、特に私が三年前から福岡に出店ということで今やってますよね。県外に出店するのは私も一般質問でやった経緯がございます。その夢はどうしても単品の二日、一週間じゃなくして一年間何とかやれるような、そういう考えはないのか。店舗をどこかに構える場所はないのか、勉強されたことがございますか。 ◎観光商工課長(松田範夫君)  都市圏における、福岡圏域におけるアンテナショップのたぐいのものを指しているのかと思いますけれども、これにつきましてもブランド化事業の中で推進していく中で、最終的には福岡圏域をターゲットとしたところでの開設というものを考えておるところでございます。それもこれもまずもってつぶさな調査が必要でございまして、アンテナショップを設けたからといって即物が売れるものではございません。都市圏の中でも人通りが多い都市部に設けたところでのアンテナショップでは採算が合わずに撤退しているというところもございます。物産だけではなくて、情報の提供というところもございまして、その性格についてはるるあるかもしれませんけれども、実際もって運営がスムーズにいってるところは沖縄県の福岡におけるアンテナショップだけだとお伺いしております。ですので、位置的なもの、そしてどうやったならば消費者に私どもの新鮮な野菜、魚介類、そういったものが手に届くか。そしてニーズはどういったものがあるのかというものを調査しながら、こういったアンテナショップについては総合的な見地に立って開設についての方法を考えていかなければならないということで、ただいま研究させていただいている段階でございます。 ◆十四番(綾香良一君)  私も個人的なことになろうかと思いますけども、小さいですけども、佐世保玉屋の方に六階の食堂に毎朝月曜から土曜まで三十食分の供給をしてるんですよ。それと一緒に今回、一昨年の十二月の二十日前後やったですかね、紙漉の里でそばが打たれてる。そのそばを何とかならんかということで玉屋の方に依頼をしまして、十日ぐらい前まで十五食分を試食をして大変好評を受けております。でございますから、私はあくまでも売る場所はそういうふうにぜひ地元の川内かまぼこもあります。いろんなものがありますから、そういうふうな方々と連携をしながら、できないではできませんから、やればできるんです。それで、私は長崎からも仕入れにきております。毎朝月曜から土曜までですね、あれは「若竹」ですね、思案橋のところの。あそこは七店舗が今供給をやっております。ですから、ぜひできないことはないと思いますから、私も微力ではございますけれども、福岡の久留米の方にこの前立志会で研修に行ってまいりましたけれども、たまたま川内出身の石橋さんて方でございますが、五十年前にある事情で出て行かれて、川内をですね、そして二十四、五年前から川内のかまぼこをイメージして、頭に浮いたもんですから、それを仕入れた魚をどうしても完売できない。であればどうすればよかかということでかまぼこをつくったそうです。それが今ではかまぼこをやり、総菜をつくり、そしてなおかつ豆腐をことしは五万丁つくってる。その豆腐はどこで売ってるんですかとお尋ねしましたところ、名古屋まで行っていると、名古屋にどんどん行くんですよということでございます。川内から出て行かれた石橋さんが久留米のあの田原の真ん中で最初スタートして、今あの関門海峡を越えて本州の方に渡っとるんです。ですから、そういうことで、ぜひ民間の尻をたたいていただくなり、また、民間の知恵を借りるなりして、ぜひこの過疎化していく平戸の疲弊していく農林水産の活性化にぜひ観光課も協力して、漁協あるいは農協と連携をしながらぜひやっていただきたいと思うわけでございます。長うなりました。どうぞひとつ。 ◎観光商工課長(松田範夫君)  綾香議員の方から推進に向けての力強いお言葉をいただきましたけれども、我々が四課で取り組んでおりますこのブランド化の戦略プロモーション推進事業でございますけれども、これは行政だけで進められるものじゃございません。消費者の視点に立った、生産者の立場に立ったじゃなくて、消費者の視点に立った中での事業と位置づけております。それを進めるのは紛れもなく生産者、これに関連する関係者の皆さんでございますので、その調整役は十分私どもの方でさせていただきます。ですので、こういった推進母体というのを今のところ十九団体ですけれども、こういった方を立ち上げて運営委員会をつくってる。この方たちには少しはリスクも担っていただくことになるわけですね。ですから、我々が描いている部分を進めていこうとなると当然そういうリスクの点についてでも担っていただいて、責任を持った中で事業を推進していただくということで私ども位置づけておりますので、ともに手を携えてこの事業を進めていきたいと思いますので、どうぞその節は議員各位もよろしく御協力をお願いする次第でございます。 ◆十四番(綾香良一君)  一生懸命私も努力しますから、ぜひ漁協、農協に手を差し伸べていただいて協力していただきたい。よろしくお願いします。 最後でございますけども、市長にお尋ねをいたします。 地場産業振興による財源の確保は重要でございますが、自主財源の主なものである市税を見てもわかるように、所得の向上が進んでいない現状でございます。地域にある宝を生かしたまちづくりや、協働によるまちづくりなどは盛んに言われてはいるものの、全国的な規模で進んでいる景気低迷による就労の場の減少とあわせ、高齢化率があらわすように、就労人口が極端に減少しております。高齢者だからや隠居だからとの考えでは本市の将来は考えられないのは当然でございます。これらの打開策として、職種による分業化が必要で、老いも若きも年齢に関係ない、就業機会の提供に努める必要があると考えます。百年に一度とまで言われているこの不景気の中、平戸市民一人一人が重要な力となるのではないでしょうか。そこで市長のお考えをお示し願います。お願いします。 ◎市長(白浜信君)  これまで平戸は水産業、農業、観光ということで連携をずっとやってきているのは事実だと思います。ただ、そこの中でお互いが何もかも行政がやれとか、そういうことじゃなくて、行政というのはあくまでも観光振興については環境づくりが基本だと思います。そして、あとを農林とか水産についてもそれぞれ漁協を中心にやったり、あるいは加工製品やってきておるわけです。それをどう売るかということはやっぱり皆さん方は今まで漁協の水産の方はとって売れば終わりだということになってきてますね。今は平戸市漁協についてもやっと売る気持ちを、売って楽しむ気持ちをわかってきたんだと思うんです。今まで土曜日だけやってきたのを毎日やり出した。今二千五百万ぐらい売ってます。新鮮市場だってやはり皆さんが最初五十五名でやってきていたのが今二百名近くになってきています。売れるから入ってきているわけでしょう。そういうことによっていわゆる地元の・・・がわからなかった、今までは。魚にしても農産物にしても。売る拠点ができたからそういうことができてきておるわけです。それは平戸の方が評価をしてやっぱりいいものは自分たちが買って親戚に送ってやるとか、そういうことが広がってきているのは事実ですから、そういうことを含めてお互いがやはりどうしていくか、それぞれのことでやっていかないと、今アンテナショップの話もございましたけれども、それはだれがやるのか。店をつくったって、だれが売るのか。そこのところをきちんとやらんとはっきり言ったらつくるだけつくって後はだれがするのかと、尻切れトンボになっちゃうわけですから、そこのところを十分協議会の中で議論していただいて、責任持って役割分担を明確にしていくことが必要だろうと思っています。 ◆十四番(綾香良一君)  それは市長の言われるのは当然ではございますけれども、私ごとでまたなりますけれども、平戸漁協が一生懸命やっておられます。本当に私もちょこちょこ行ってみるんですけれども、職員が非常に頑張ってます。ああいう風景が非常に平戸市の活性化になると思います。私も漁師体験をやったり食堂やったりして、おかげをもちまして、市長の御答弁のように、自分でやる気をやってくれということでそういう女性グループにやらしておりますけれども、おかげで平戸大橋を渡ってきていただいて、既に去年の四月から六千人を超えたということでございますからどうかそういう点につきましてもソフト面でぜひ市から力の及ぶものにつきましてはよろしく御協力いただきますようにくれぐれもお願い申し上げて、終わりたいと思います。よろしくお願いします。 ○副議長(吉福弘実君)  以上で綾香良一議員の一般質問を終了いたします。 それではここで十分間休憩いたします。                午後三時 十五分 休憩                ~~~~~~~~~~~                午後三時二十五分 再開 ○副議長(吉福弘実君)  それでは休憩中の本会議を再開いたします。 ここで会議時間の延長を行いたいと思います。定刻が近づいておりますが、本日予定いたしております質問者の質問を定刻内に終了することは困難のようであります。したがって、本日の質問予定者の質問を終了するまで会議時間を延長いたしますので御了承をお願いいたします。 それでは引き続き一般質問を行います。次は九番浦荘藏議員。 ◆九番(浦荘藏君) 登壇 皆さんこんにちは。本日最後の質問になりますけれどもしばらく時間をいただきたいと思います。 さて、昨年からの世界的な景気・経済の低迷は地場産業の廃業など市民生活を初め、あらゆる業種、業態に大きな影響が出ております。こういった中、アメリカにあっては第四十四代の大統領、バラク・オバマ大統領が過去の人種差別を乗り越えまして誕生いたしております。アメリカ発の同時世界不況を感じさせないぐらいの熱気が伝わってまいりました。改めてトップリーダー、そして政治に対する国民の強い期待感が感じられたところであります。 一方、我が国にあっては、迷走する政治立法府の中で、国民、そして市民はますます将来不安を強めている、こういった状況であります。こういった中で、本来なら昨年暮れには成立が望まれた国の平成二十年度の第二次の補正予算案が二月になって衆議院を通過したことにより、先月二月十八日には本市にあっても臨時議会が招集をされ、御案内の定額給付金、今、国会では恐らく今の時間帯には成立しているであろうと思いますけれども、この定額給付金六億円を含む国庫支出金十二億二百五十六万六千円と県支出金四億四千五百五十万円を受け、その使途についての審査を行い、全会一致により承認をしたところであります。 このことはさきにも申し上げましたように、世界的な金融・経済危機に対する失業対策、そして緊急経済対策に対する交付金であり、公共事業等に投資することにより、現在雇用の維持は見込まれるものの、三年、五年、そして将来世代へ利益をもたらすような投資でなければならないことは私が言うまでもないところであります。こういったことから、本日私は次の二項三点についての質問を行います。 まず第一点でありますが、産業振興に伴うインフラ整備、とりわけ川内港湾の整備についてお尋ねをいたします。川内港は四百年も前より西の都と呼ばれ、海外貿易で栄えた町であります。近年ではにっぽん丸などの大型客船が寄港し、そして沖合にいかりを入れ、観光客、乗組員が上陸をする、こういったすばらしいウォーターフロントであります。しかしながら、御案内のように、これら大型客船や貨物船が接岸できる岸壁がなく、今後、中国を初め東アジアとの人的、物的な公益を盛んにし、本市発展につなげていくためにも大変重要な整備だと考えられますが、このことに対し国・県に対しどのような働きかけをしておられるのかお尋ねをいたします。 次には観光導線、機材の整備についてお尋ねいたします。本市は遣隋使、遣唐使、そして弘法大師の時代、千数百年も前よりその歴史を刻んできた町であります。そういったことから、他の観光地には見られない文化的、歴史的、また宗教的な史跡や美しい自然、食材があります。これらを余すことなくこの地を訪れる多くの観光客の皆様に目で耳で、そして口で、肌で感じていただきたい、そのようなことからこの観光導線の整備、雰囲気づくりは大変重要かと考えられます。そういったことから、この整備についてどのようなお考えがあるのかお尋ねします。 次には、平成二十六年度に開催される長崎国体、その競技種目である相撲並びに軟式野球は本市で開催をされることとなっております。これらに対する選手の強化など、その取り組みについてお尋ねをいたします。 以上、壇上からの質問を終わりますが、再質問は自席より行います。 ◎市長(白浜信君) 登壇 それでは浦議員の質問にお答えをいたします。まず、産業振興に伴うインフラ整備のことでございまして、川内港を活用した地域振興の拠点づくりということで、大型貨客船が接岸できる施設の整備についてということでございます。近年増加傾向にございますクルーズ客船につきましては、本市におきましても大型客船誘致事業を行いまして、平成十七年から十九年度にかけまして大型旅客船「にっぽん丸」「ふじ丸」など計五回入港いたしております。 また、二十一年度におきましても同様に豪華客船である「ぱしふぃっくびいなす」の入港も予定されております。クルーズ客船の寄港により、海を生かした本市観光の魅力が加わっているというところであります。 しかしながら、先ほど御指摘のように、いずれにしましても二万トン級の長さ百七十メートル、幅二十四メートル、喫水が六・七メートルの大型客船で直接横づけできる岸壁が平戸にはございません。川内港沖合いに停泊し、テンダーボート等で川内、平戸港に分散して上陸をしているのが現状であります。 定期寄港船をふやすことができれば、安定的な入港数を確保できると同時に、クルーズの重要拠点としての価値向上も図ることが可能であると思われます。しかしながら、平戸の場合は接岸可能ではなくてもこれだけの希望者が多いということは、いわゆる平戸の魅力といいましょうか、いろいろコース、観光客が選ぶコースが非常に多いわけですね、例をとりますと平戸市内を回るものとか生月まで行くとか、田平に行くとか、あるいはハウステンボスに泊まって福岡まで出るとか、あるいは柳川に行ってから行くとかですね、コースが非常に、私も一回神戸から平戸に乗せていただきましたけれども、そういうコースが多いことが平戸に行きたいという希望者がふえて来ていただけるものと思っております。 議員御指摘のハード面の整備が必要不可欠になりますけれども、その整備に至るまでには費用、効果等の慎重な検討が必要でありまして、早急にできるということは非常に難しいのではないかというふうに思ってます。 事業主体である県の整備方針等を伺ってみますと、これまでに県が観光船用岸壁を整備した港湾は、これまで長崎港、それから福江港などの重要港湾のみで、今後の整備予定の港湾についても重要港湾の厳原港のみとなっております。多分この福江港も厳原港も国直轄でやっておりますので非常にその辺は難しいのかなと思っております。 本市といたしましても地方港湾として大型旅客船を初めフェリー、定期貨物便の寄港地として、地域の海上交通拠点としての機能をさらに高めるためには、関係団体とも協議して進めていきたいというふうに考えております。 次に、平成二十六年開催予定の長崎国体に向けての取り組み状況についてのお尋ねでございますけれども、国体は毎年都道府県対抗で行われる日本で最大の国民スポーツの祭典であります。平成二十六年の長崎国体は昭和四十四年以来の開催ということで、郷土の魅力を発信し、経済効果あるいは波及効果等が見込める地元での開催に大きな期待を寄せているところであります。 市といたしましても、これまでこの大会をぜひ平戸においても開催できるよう県など関係者に対して強く要望するとともに、関係市民の熱心な働きかけによりまして、「相撲競技」に加え「軟式野球競技」の平戸市開催が決まっております。昨年末には、両競技の中央団体視察を受けまして、施設の状況や運営面での指摘を受けております。現在施設整備や宿泊、交通輸送等に関する実施計画策定に向けて準備に入っているところであります。 また、気がかりな点としましては、財団法人日本体育協会が国体における軟式野球の競技実施形態を平成二十五年東京大会から隔年実施するということを決めたことであります。その国体改革の動向によりましては、現在長崎県に開催が決まっている「軟式野球競技」「なぎなた競技」「銃剣道競技」のうち、一競技が開催できなくなる可能性もございます。その対応として、長崎県はもちろんのこと全日本軟式野球連盟としても、毎年実施を求める陳情や署名活動を行うなど、改革の見直しを求めているところでありますが、現在調整中であり、その動向を見ながら結果報告をしたいと考えております。 今後の国体開催に向けての平戸市の体制づくりにつきましては、現在生涯学習課の「社会体育班」を二十一年度から「スポーツ振興班」と見直してまいりたいと思います。これは平成十六年には全国で高校のゆめ総体を開催しております。そういうことでいろいろと経験をいたしておりますので、そういうことを生かしながら取り組んでまいりたいと思っております。 さらに、平成二十三年度には正式に実行委員会を立ち上げ、国体開催に向けて大会会場の整備はもちろん、開催地としての受け入れ態勢の整備を進めていく予定でございます。特に会場の整備については、今後競技運営に支障が出ないよう計画的に整備を行っていきますけれども、まず平成二十一年度には生月の野球場ナイター照明施設の整備をしてまいりたいと思います。 このように、長崎国体の機運を高め、長崎県らしい魅力あふれる大会とするためには、一過性のイベントに終わることなく、スポーツの基盤づくり、スポーツを通じた人づくり、スポーツによる地域づくりを念頭に置きながら、交流とにぎわいのあるスポーツのまちづくりに向けて努力してまいりたいと考えております。 その他の質問は担当課長より答弁させます。以上であります。 ◎観光商工課長(松田範夫君)  浦議員の御質問にお答えいたします。 「観光導線並びに機材の整備について」の御質問ですが、本市は、古くから海外との交易があり、歴史的な数々の史跡に恵まれております。この平戸港周辺を見ましても、代表的なものといたしまして平戸城、松浦史料博物館、フランシスコザビエル記念教会がございますし、二年後には新たに平戸和蘭商館の復元も控えております。あわせて、周辺には数々の史跡や観光スポットも多く、平戸の魅力を観光客に存分に伝えるためには、本来なら一つでも多くの施設を十分時間をかけて回ってもらう必要があります。 しかしながら、近年では宿泊客の平戸での滞在時間が短くなる傾向にあり、ほんの数ヵ所を急ぎ足で回り、記念写真を撮って帰るというパターンが多くなっているのではないかと思うところであります。そういう点で、議員が申されるように、多くの観光施設をいかに効率よく回っていただくかということは、大変重要なことだと考えております。 その対策として、市では観光案内板や誘導板の設置、「おすすめ散策コース」を掲載したガイドマップやガイドブックの作成など、効率的に回れるような工夫をさせていただいているところでございます。 しかし、誘導板につきましては、現在かなり色があせてしまって、文字が読みづらくなっているものも多く、先般臨時議会において、二十年度の補正予算をお願いいたしまして、板面の張りかえを予定しているところでございます。今後は、二年後に平戸和蘭商館の復元が控えておりますので、散策コースの見直しや、新たなコース設定などを検討していく必要があるかと思っております。 なお、新年度予算(案)に計上させていただいております二〇〇九「平戸・オランダ年」四百周年記念事業に合わせた「市内周遊型定期観光バス」の運行は、効率的な観光施設巡りにつながるもので期待しているところでございます。この事業は、五月から十二月までの間、金曜、土曜、日曜及び祝日に、平戸港交流広場を発着として一日三便、生月ルート、田平ルート、平戸ルートを定期的に回るものであります。記念事業に合わせて取り組むこの事業は利用客の動向や意見を参考にしながら、将来的には民間事業者の運営につなげていければと願うところであります。 今現在、平戸ウェルカムガイドの皆さんが、タクシーやマイクロバスを利用したガイド付の観光コースの設定や、ザビエル、按針、吉田松陰、平戸城などにスポットを当てた「町歩きツアー」を実施しており、多くの方々に平戸の奥深い魅力を伝えていただくなど、大変好評であります。長崎で開かれました「さるく博」のように、平戸観光には町歩きガイドの存在が欠かせないものと思っております。 次に、「観光客を楽しませるような仕掛けづくりについて」のお尋ねでございますけれども、全国の施設では議員が申されるような衣装や幟、提灯などでお客さんを楽しませる仕掛けづくりを行っているところが数多くございます。残念ながら、平戸の施設では、一部の店舗を除いてこのような取り組みを行っているところはなく、今後施設の管理者等とも協議してみる必要があるのではないかと考えておるところでございます。 以上です。 ◆九番(浦荘藏君)  それでは再質問に移りますけれども、まず、きょうの質問のポイントは交流人口を拡大することによっての地域振興、経済振興をやっていくということからの、そういう観点からの質問という中身の中で、インフラ整備あるいはソフト面の整備等についての質問をまずしていきたいと思いますけれども、まず、川内港の整備につきましては、今、田平土木事務所がいわゆる企画あるいは管理、あるいは設計、こういった部門が佐世保の振興局の方に移って、平戸には来月四月からは維持部門しか置かないというような話を聞いております。そういったことから、今後平戸の県事業、国事業に対するインフラ整備というのがなかなか声も届かないような状況になってくるのではないか。と同時に、公共事業が年々減って、最盛期から比べると半減以下になっておるというような公共事業ですね。こういった中で、当然そこに今まで賄われておった雇用がなくなって失業者がふえてくる。そういった中で人口が減少していくというような危機感もあります。 そういったこともありますし、それと同時に、平戸はそういう昔、四百年も前から海外との交易によって財を、財といいますか、にぎわいをつくってきたわけですね。だから、そういうことで、最も川内港は自然、天然のいうならそういう時化といいますか、風をよける良港でありますね、だから、時化のときには皆さん御案内のとおり、沖合には大型の貨物船等が何艘も停泊する、そういった波穏やかな地域なんですね。これは昔、それこそ四百年も千年も昔からですね。 だから、そういう中で今回の市長が申されました大型客船がこの川内港に寄るようになったというのも、そういう安全性もかなえた自然の流れの中でそういうものができ上がってきて、今では先ほど五、六隻というようなお話でありますから、今後もこの事業はぜひとも内航船であれ、あるいは今後の貿易等も含めてこの大型貨客船が接岸できる岸壁はぜひとも必要であるというふうに私も考えますし、今後将来の子供たちにもこういう財産というのをつくって、今、中国も日本同様あるいは世界同様、非常に不況期に陥っております。いろいろな情報を取ってみますと、中国においても田舎のいわゆる農民工といわれる出稼ぎ労働者ですね、こういう人たちをそういう賃金で雇うために鉄道整備を行うと、公共事業で数十兆円の金をかけて、北京から、あるいは上海からいろんな奥地まで鉄道網を敷いていくと、そのために日本の企業もその事業に参画したいということでいろいろ情報もあります。 そのように、今この世界不況の中でどうしても行政の財政出動というのをやはり国民も市民も期待しているわけですね。同時に、国内にあってもよその財務大臣はこういった経済不況を乗り越えるためには一時的仕方ないと、財政均衡も図らにゃならんけれども、とにかくこの二、三年が勝負だということで、大型の公共事業に投資をするというふうな打ち出しもしております。そういうことから、ぜひともそういった手を挙げていただければ、県・国も地方のそういう景気対策のためにもやはり将来の平戸市発展のためにもそういうものが必要であるとなればその首も少しは下に傾くんではないか、このような気持ちもしておるわけです。 そこで都市計画課長、この事業を仮に大型貨客船が接岸できる岸壁等を整備するとした場合にどの程度経費がかかり、あるいは市の負担、これは地方港湾でありますから、国・県の財政に非常に頼るところが多いと思うんですね。そうなる年の負担というのはそんなにかからないんではないかというふうな気もしますので、その点どのような金額があるのか、かかるのか、まず参考までにちょっとお知らせいただきたいと思います。 ◎都市計画課長(長崎屋卓二君)  今お尋ねがありました川内港に大型貨客船、観光船が入るということについて、どういった施設が必要なのかということと、また事業費等についてでございますけれども、田平土木の河港課港湾班の方にその事業概要とか事業費等試算をお願いいたしております。その結果、マイナス七・五メーターの岸壁が二百四十メートル、それから、沖防波堤二百メートル、そして海域しゅんせつ三十万平米と、そういったものが必要であると、事業費概算につきましては四十億円ということで回答をいただいております。 次に、市の負担がどういったものになるかということについてでございますけれども、これは港湾改修事業については一五%が率でございます。これで計算いたしますと、四十億円の一五%で六億円ということになるんですけれども、実質これの六億円に対しては港湾債の起債充当いたしますけども、充当率九割として、そのうち交付税措置率が五割ということで計算いたしますならば、実質の市の負担額というものは三億三千万、約全体の八・三%ということになります。 以上でございます。 ◆九番(浦荘藏君)  非常にこういった大型事業をやる、そしてこれが国・県の直轄事業ということで、その事務方の経費も平戸市の職員ではなく、先ほど言いました振興局、土木事務所があればいいわけですけれども、振興局の中でそういう設計あるいはそういう管理、企画をやられると思いますので、人件費も十分平戸市が持ち出すことがなくなるわけですね。だから、今の日本の経済情勢あるいはそういった世界的な今の不況の中で、市長、ここら辺強く行政に平戸市にはこういうまだインフラ整備が残っていると、これは川内港湾だけでもないと思いますので、やはりまだ平戸市にはそういう今後整備をしていく県・国を頼りにするしかないんだということをやはりそこら辺を県・国に訴えてほしいわけですけれども、いま一度お答えいただきたいと思います。 ◎市長(白浜信君)  それは浦議員の気持ちはよくわかります。ただね、港湾の場合はただ船だけじゃないんですよ、物流がどれぐらい交流するか、それによって改修すると考えているんですから。港湾の場合はいわゆる貨物である。そういうものがどれだけ年間に動くのか、貨物船とか客船については全然考えておりません。したがって、いま川内港の場合、全くゼロでございますね、物流は。昔はそういうことを考えて港湾になったと思いますけれども、やっぱり石材を入れるとか、船が大きくなって横づけできんとか、そういうことがありますので、その県の方に、県管理ですから県がやるかやらんかの問題、その辺のところの裏づけの実績がどれぐらい出てくるかですよ。それがないと、ただ年間に五隻来てるからつくってくれといってもそう簡単にできないのではないか。それは十分我々としても前から私は国の方にコンクリート打ってしまうのはもったいないから浮き桟橋みたいなやつをできないかと提案したこともございますけれども、なかなかこれは今進んでませんね。一時は大阪空港もこのフローティングでつくるという意識がありましたけど、あれだったら移動の可能性があるからいいんじゃないかと思って話ししたけど、その辺のところについても単価が安くなればいいんでしょうけども、今みたいにですね、確かに大型やると言ってますけども、条件が整ってこないと難しい問題があると思います。それは議員の気持ちも十分わかるし、我々としてもできればそれはいいことだと思いますが、そういうことは県の方とも接触してまいりたいと思ってます。 ◆九番(浦荘藏君)  県の方にもそういう声が企画部門に声が届けばやはり先ほど言いましたように、国もそれなりの地方の経済対策、公共事業で雇用対策ということはいろんなところに出されてます。それこそ草やぶ払いからですね。だから、そういう考えも十分あるようでありますからよろしくお願いしたいと思います。 と同時に、今千里ヶ浜が整備をされて、二十一年度に完成の見込みであります。あそこに波止、波止といいますか、砂が流れないような形の波止だと思いますけれども、あれが突堤が出ておりまして、あれが出たために大崎鼻から今の突堤の根付けまで、そこが今すり鉢状の、想像していただければわかると思いますけれども、すり鉢状の形に波が入ってくるような環境になっております。南東の風、あるいは台風、そういう南風(はえ)の風の台風等によるとかなり私も現場を見ておりますけれども、ごみも寄っておりますし、それから、浸食もかなりひどくなりつつあります。そのようなことから、川内港湾、これは県の先ほどと同じような県の管理区域でありますから、このことについても都市計画課長、県の方にそういう地元の被害といいますか、あるということを声を届けていただいて、そしてあそこの護岸工事、護岸整備ですね、そういうものもこういう土木がなくなるということについていよいよ振興局の方に入ってしまうとなかなかそういう現場というのも理解できなくなってまいりますから、その点についても届けていただきたいと思いますけど、どうでしょうか。 ◎都市計画課長(長崎屋卓二君)  今、浦議員が申し上げたように、川内港の海岸環境整備事業につきましても、おかげさまで昨年の九月に懸案となっておりました登記関係、所有権移転の問題が解決をいたしましたので、来年度完成するという運びになっております。最終年度に当たり、長崎県の方に環境調査のことについてお話を聞いたところ、測試の中でこれを実施したいというふうなことを聞いております。私が港湾の係長を拝命いたしておりましたときに、平成十年の一月二十九日に大山の区長さんから地元説明会の方に来いということで、県の職員二名と一緒に行ったことがございます。そのときにも南東の風が台風では一番怖いんだと、あの場所はですね。それで浸食についてとにかく心配しているというふうなことで、ここにも議事録を引っ張り出して再度読み直したところでございますけれども、私どもといたしましても、こうした過去のことも添えまして、関係各課あるいは関係団体等とも十分協議しながら長崎県の方に事業実施に向けて要望とお願いをしてまいりたいと、そういうふうに考えております。 ◆九番(浦荘藏君)  早く地元住民の不安が取り除かれることを期待したいと思います。 次に、観光導線並びに機材の整備ということについての質問に移りたいと思いますけれども、先ほど壇上でも申し上げましたが、平戸市はあちこち、私も観光地を皆さんほどではありませんけれども、何ヵ所か行ったわけですけれども、平戸のように歴史と、それからいろんなそういう史跡が残っているというのは、しかも集中的に平戸湾を中心にその周辺にいろんなそういう千何百年も歴史があるわけですね。だから、これが先ほど観光課長がいろいろ今後看板の整備やられるという予算づけされてますけれども、同時に、先ほど課長は効率よく観光ルートをやっていきたいという答弁なんですけども、余り効率よくされて早く帰ってもらったっちゃこまるんですよね。だから、ある程度時間をかけて、時間がかかるよと、平戸の観光はという形の観光導線をつくってもらう。そして、そこそこの史跡、そこそこの見どころで時間もとってもらうし、同時にそこらを移動するときにやはり観光客の方が手に取るようなお土産品だとか何とかを十分見てもらう。そういう仕掛けをやっていく。そうしないと地元の人は観光事業に対しても協力的と、自分たちのことですから協力はしますけども、利益がなかったら後継者もいなくなると、店もシャッターを閉めてしまうということになるわけですから、やはりそこそこにある程度ここは時間がかかるし、平戸はこれだけずっといいところ、見どころがいっぱいあるよというような観光導線整備、仕掛けというのが私は期待しておるわけですね。 そこで一点、二点ほど要望というか、提案したいわけですけども、市長、お城と崎方が今湾でぐるっと回れば来れるわけですけれども、今、県の船着場が整備されて、もう御存じのように、石を投げれば届くような距離になったわけですね。そこで私は海上保安庁の裏、あそこから階段できてますけども、あそこ付近から桟橋まで観光バスは全部文化センターの方にとめていただいて、そして、あそこから船に乗って、いかにも島に渡るような、観光客の皆さんに島に渡って平戸に着いたなというようなイメージを与えるためにも、そういう仕掛けというものも必要じゃないかと思うんですね。それで、これは当然その民間、だれかがやれば一番いいわけですけれども、やはりそういう仕掛けを行政も手伝って、エンジン付があったらかなりいろんな遊漁船であるとか、いろんな規制があるわけですね。ところが、いかだ式の船である、しかもそれがエンジン付でないとなると私はそげん法的な規制というのが割とないんじゃないかというふうに思うわけですね。だからこういう提案といいますか、アイデアに対して市長どうでしょうか、考え方は。 ◎市長(白浜信君)  安全面から言って本当にいいのかという問題がありますね。今あそこへ交流広場ができたわけですね。あそこでとまってそれから皆さん歩いてもらうと考えているわけですよ。だから、そういうことでやってきた中で突如としてそういう話を聞きましたけれども、それは天気のいいときはいいですよ。ただ、やっぱり恒常的に観光客は来てるわけですから、あそこから船に乗っていきなさいというのはなかなか難しい。乗りおりに時間がかかるわけでしょう。その辺のところもあると思いますよ。だから、特に今の施設が減ってきたというのは入場券をセットにしなくなってきたわけです。平戸城とか、それから史料館に行くにしても五百円、五百円したら千円安くなるわけですね。昔はそれ全部セットにしとったから全部切符買ってるから入ろうよとしてきた。そういうことで、観光のニーズも変わってきておるわけです。聞いたら自由に回るとか、そういうものもありますけれども、今初めてそれは聞いたですけど、アイデアとしてはおもしろいかもしれんけど、恒常的にどうなのかという問題もあります。 ◆九番(浦荘藏君)  市長、それはおもしろいなという答えが欲しかったし、そうなると観光課長もちょっとそれなら検討してみようかと、こうなってくるわけですね。だから、最初から否定してもらっちゃ困るわけですね。先ほど言いましたように、ある程度時間をかけて観光客の方がそこに五十円でも払って船旅をたった二、三分であってでも島に来た、船に乗った、いかだに乗ったという平戸の潮の風を感じて、そして今度和蘭商館が二十三年にできる。そこにまた歩いていく。そして、今度は裏通り、崎方から教会の方をずっと回ってお城の方にもまた誘導する。次の日には一泊しないと平戸は観光できないんですよと、そして次の日は川内の鄭成功、生月の自然体験ですね、生月の御崎から後で農林課の方にちょっとお尋ねしますけれども、グリーンツーリズムである紐差地区の方のハウスの体験であるとか、途中でのブルーツーリズムといいますか、漁師体験であるとか、やはりそういうところに平戸の観光は観光エージェントの方には平戸は一泊しないなら来んちゃよかというぐらいにやっぱり一泊あるいは二泊というような仕掛けをぜひともつくっていただきたいわけですね。それで課長、前向きな答弁をいただきたいと思います。 ◎観光商工課長(松田範夫君)  市長の答弁以上のことは私も申し上げることはできないもんですから、やり方だと思います。あわせて仕掛けの部分で提案にもあったように、機材ということも言われましたよね。ですから、工夫を凝らした中でにぎわいを見せるような仕掛けとか、そういったものを今後の観光地には備えていかないと客離れが一層進むんではなかろうかということで考えております。ハード的なところでの瀬渡し船ということが具体的に出ましたけれども、何度も申し上げるように、積極的なところで答弁したいところでございますけれども、市長以上のことは述べにくいところがありますので、市民の御意見と観光協会の御意見等も少しは聞いてみたいなということで考えております。 ◆九番(浦荘藏君)  市長、いま一度少し前向きにおもしろいなと、平戸城にも入場料が入って和蘭商館にも入場料が入って、あれはやっぱり成功したと、あれはつくったばってんだれも入らんということじゃ困るわけですね。市長、この秋私どもも改選期になっておりますから、いつまでもここにはおりませんので、しかし、立つ鳥後を濁さず、やっぱりいいことしてよかったと、いま一度前向きに少し課長も困っておりますから。 ◎市長(白浜信君)  日ごろから案内される方にも聞いておりますので、その辺の御意見も聞いて参考にしてみたいと思います。 ◆九番(浦荘藏君)  ありがとうございます。そういうことで、とにかく人口が減っていく中で、しかも交流人口をそういった形でリピーターをふやしていく。そして、宿泊客をふやす。そこには当然いろんな形で雇用が生まれますし、いろんな仕掛けをやっていただきたいと思います。 次に農林課長にちょっとお尋ねしますけれども、また、これも提案型になりますけども、先ほどブルーツーリズムということで、いわゆる海の体験関係の観光は今徐々に盛んになりつつあります。その中でブルーツーリズムですね、グリーン、農業体験のあり方がないような気がしますけども、その点について農林課長どうでしょうか、実態は。 ◎農林課長(石井岩夫君)  グリーンツーリズムの平戸の取り組み方だと思いますけれども、現に体験型農業と入っております。入っておりますけれども、農林課としてその数字的なものは把握しておりませんけれども、イチゴ狩りとかミカン狩りとか、農業体験をすることは実際入ってることは事実でございます。 ◎観光商工課長(松田範夫君)  体験観光につきましては、NPOの松浦党ネットワークを窓口にして、今、修旅関係を主に受け入れておりますので、観光課が所管しているところでブルーツーリズム、農業体験についてはちょっと補足させていただきますけれども、こちらの方も市内に平戸地区に二ヵ所、それと生月、大島、田平にそれぞれの協議会を設けまして窓口となって受け入れているところでございます。おっしゃいましたように、農業体験等々は田平を中心に受け入れが進んでおりまして、相当数の受け入れをしているところでございまして、いま言いましたように、アスパラ、それとかイチゴ狩りを含めたところでの農業体験に限って言えば相当数を受け入れているところでございます。細かな数字は持っておりませんけれども、そういった状況です。 ◆九番(浦荘藏君)  そこそこにグリーンツーリズム、いわゆるハウスを利用した中での体験型のあれも幾らか芽生えているという実態としてはあるということですね。それで恐らく観光メニューをつくられるときに旅行業者といいますか、そういう方たちというのは予定どおり、時間どおり行くと、予定どおり行くと、行程どおり行くということが一番気がかりだろうと思うんですね。そうすると、ブルーツーリズム、これは海型ですから、その天候にものすごく左右されやすいと思うんです。だから、それを補完するグリーンツーリズムですね。大型ハウス等をどこかやっぱり紐差か中津良か、ああいうハウスで盛んな地域に熱心な農家に委託するような形で大型ハウスをグリーンツーリズム専用の花卉だとか、あるいは野菜、低木の果物とかですね、そういう形の施設をやって、そして、もしもブルーツーリズムでその分の穴埋めが、時間がそこでキャンセルになったときにはそちらの方に迂回できるような、やはりそういう仕掛けというのも私は大事じゃないかと、そうすることによって先ほど松浦党の方がやられておるようなこともいよいよ定着して循環できる、観光の導線ができ上がり、同時にそういうメニューの中でやっていけるんじゃないか、そして、定着できるわけですね。行ってキャンセルひょっとしたら天候次第でわかりませんねというところにはなかなか組み立てができないんじゃないかと思うんですね。だから、そういうことも将来問題として、二十一年度せろというわけじゃなかですからね、だから、そこら辺もどうか検討すべきじゃないかというふうに思いますけども、農林課、観光商工課の中で十分そこら辺も観光ルートの組み立てしやすいようなメニューも考えていただきたいと思いますけどいかがでしょうか。 ◎観光商工課長(松田範夫君)  修旅の体験観光につきましては、あらかじめおっしゃるように、幾らかメニューがある中で、それぞれの学生が選択をしながら決めていくわけですね。ですので、リスク回避のためにそういった施設を新たにつくってというよりも、ごく自然ななりわいの中で受け入れていくと、そういった観光というのが体験に関しては自然じゃないかなと思うわけですよね。ですから、コースメニューをどう組み立てていくかということでいろいろ回避できるような方法もあります、ものをつくらなくても。ですから、横断的なメニューの組み方というのは、ブラッシュアップも含めて当然必要なことですので、関係者の御意見も聞きながら、浦議員さんの御質問に対してどのような方法があるかというのは十分検討させていただきたいと思います。 ◆九番(浦荘藏君)  私は最初の質問の中で、皆さんに宣誓してほしかったんですね、宣誓を。ちょっと言ってほしいなと思いよった言葉があったんですよね。というのは「やらんば!平戸」じゃなくて、「どぎゃんかせにゃいかん宮崎」、「どぎゃんかせにゃいかん!平戸」ということを皆さん方にきょう質問の答えをいただく課長さん方に「どぎゃんかせにゃいかん」というようなことを言っていただいた上でこの質問をずっと続けたかったわけですけれども、どぎゃんかせにゃいかんと、やらんばじゃなくて「どぎゃんかせにゃいかん」と、まず。こういう平戸はどぎゃんかせにゃいかん。だからそれを宣誓してもらえば今言う否定的なあそこはですねとか、そういう言葉が出なくなるんじゃないかなという気持ちがあったもんで、ちょっとそれをやりそこないまして、そこらへんどぎゃんかせにゃいかんということを前向きに、それが本当にそうなのか。駐車場の問題もあると、いきなり二台、三台の車を道路端にとめてハウスにどうぞなんて行けないと、自然型といっても。だから、やっぱりそういうハウスをつくって、そこで日常生産しておるわけですから、もしもグリーンツーリズムで要望があった場合には受け入れてくださいよと、そして、そこで使う資材の、例えばポットの何円かぐらいのものについてはこれは行政が出してあげましょうと、そして、イチゴを植えたりレタスの苗をぽっと植えてバスに乗ってもらうと、そういう楽しみも与えてやることがやはり今後のメニューにつながっていくし、一日でも二日でも平戸におってもらうメニューになるわけですね。どうでしょうか、またそういうことでの「どぎゃんかせにゃいかん」ということで、ちょっと課長。 ◎観光商工課長(松田範夫君)  はい、そういった質問でしたら私も組み立て方法があったわけですけれども、やはりいろんな現場の方々が御意見をお持ちなんですよね。それをどう吸い上げていくかという仕組みづくりも必要かと思います。私たちは今年度観光振興計画なるものを策定しようということで準備を進めております。それは当然十名以内の委員さんで構成されております委員会で諮問を受けて答申していくわけですけれども、その中で現場の末端におられる方の御意見も当然聞かなければいけないわけですよね。そこの中には直接観光に携わっている人もおりますし、間接的になりわいとそういった体験にかかわっている方も当然いらっしゃいますので、そういった方々の御意見をただできないできないじゃなくて引き上げていく、吸い上げていく、そういった仕組みづくりをしながら、皆さん方それがどうしたらできるのか、どうしてやれないのかという部分を精査しながら計画に乗せていく必要があろうかと思いますので、そういった場面を用いまして皆さん方の御意見をお聞きして進めてまいりたいと考えております。 ◆九番(浦荘藏君)  質問を変えますけども、どぎゃんかせにゃいかんということで生涯学習課長にお尋ねしますけれども、平成二十六年度の長崎国体、時間があと十分少々ですけれども、特に先ほど御紹介もありましたけども、この平戸から長崎県を代表する五十七代のアマチュア横綱、涙がこみ上げてきますけれども、松永六十四さんが誕生しました。大変同じ年代の子供を持つ親として誇りに思います。 そこで、平戸は非常に相撲がOBの皆さんが熱心な地域ですね。残念ながら生徒がだんだん少なく、競技人口が少なくなっていってるのが現状であります。そこで、この相撲競技によって交流人口をふやしていただきたいということでちょっと質問しますけども、当然今私がこのことをなぜに質問する理由は、非常に長崎県内においても諫農であるとか、あるいは北農であるとか、そういう農業高校、島原とか、関係は非常に相撲が熱心で平戸よりも向こうの方に割と取られていたような気がしたんですね。ところが、その六十四さんの優勝祝のときにいろんな各地域の長崎県の相撲関係者の方から話を聞きますと、その相撲競技の受け入れする場所がないと、平戸は周りにホテルも宿泊所もいっぱいあって、文化センターという立派な施設があると、前、インターハイのときにここは日本一の相撲するところに最高の場所だという関係者の評価を得たというようなあれを受けたわけですね。そうすると、ずっと私もこの質問の前にいろんな、じゃあ平戸市で開催することによってどれだけ効果があるのかといういろんな御意見を聞きながら調べてみたわけですね。そうすると今度の国体でも二千名前後の方が大体三日、四日宿泊するような状況ですね。だから、それが例えば九州大会、相撲大会というのはものすごく数があるんですよ、一年間にですね。長崎県内でも今度あるのが長崎県内で八回あるんですね。九州大会も七回、全国大会も六回というような形で、非常に相撲競技というのが年間の競技が多いんですね。それでいろんな子供から中学校、高校、社会人あるいは何というか、職場というか、そういう中で全国まであるわけですけれども、大体一大会当たり二百人から三百人の選手と関係者、一部の保護者も入れると三百人前後の交流というか、そこに相撲場周辺に集まってくるわけですね。だから、これを平戸で相撲だったら長崎県で八割は平戸でやるよと、さっき言ったような長崎県内で二十一年度に八回あるわけですけれども、この八割、毎年これはあるわけですね。だから、これはうちはいつでも相撲は受け入れてやると、OBの方も熱心なんですね。やろうというような気持ちがあります。協力体制もあります。そういうのがあると年間のやはり交流人口というのは相当なるわけですね。そして、当然宿泊客も一泊は必ずするというわけですね、県大会レベルになってくるとですね。そういう形で宿泊客も当然ふえてくるというような予測もされますし、そこら辺生涯学習課長、相撲というのを通じてこの平戸市の発展をさせたいと思うわけですけども、そこで提案しますけども、先ほど大変評価を受けた文化センターですね、そのいわゆる大ホール内に移動式あるいは常設はできませんから、当然。床収納式等、あるいは組み立て式でもいいです。平戸でいつでも相撲競技が依頼があればそれはその場所の予約等もありますから、そこら辺を十分考慮した中でいつでも平戸で相撲競技をやるよという場所をつくってほしいわけですけども、その土俵の設置、これらについてどうかならんかというふうに思いますがいかがでしょうか。 ◎生涯学習課長(山口龍一郎君)  私も残念ながら御期待に沿える回答ができるかちょっとわかりませんけれども、九州大会とか全国大会規模の大会誘致が宿泊客が来ることによって大きな経済効果になるということは私も十分理解しておるところでございます。私もちょっと調べてみましたところ、全国大会とか九州大会規模になりますと、ほとんどが各県持ち回りとか、あるいは申し合わせによって開催ということになっておるんです。全国大会では国体開催年の前年に国体開催地が全国教職員の相撲選手権大会を開催するようになっておりますし、長崎県内でも九州大会を開催しようとするときには、諫早の森山相撲場か平戸市の市営相撲場ということの開催が前例となっておりまして、現在でもそういう規模の大会は平戸でも十分開催されているんじゃないかなというふうに考えております。 ◆九番(浦荘藏君)  今の相撲競技は大体屋内競技にシフトしていくと、屋外での亀岡のような相撲場等については、例えば県北地区わんぱく相撲とか、地域レベルの相撲としては当然施設があるわけですからいいわけですけれども、県大会のレベルになってくるともう屋内での相撲場がどうしても必要になると。当然そうですたいね、主催者の方は天気は心配しなくてもいいし、トイレ等の問題もあるし、いろんな中で非常にそこら辺が屋内の相撲場があったら仮に平戸がそれを先にやれば平戸と、そして県の役員の方も宿泊も心配せんでよかし、競技場もあるとすれば平戸でやろうやという、しかもうれしいことに今は県の相撲連盟の役員の方は平戸の方がほとんど重役なんですよね。だからそういう話も聞くと他の地域の方もそれは十分協力してもらえますよと、平戸がそういうことで相撲に熱心でやる。しかもOBの方も協力体制もあると、ただ、そこら辺が市長ですね、平戸の文化センターで組み立て式の相撲場をつくるとしたときに、土俵だけで大体八十万から九十万かかるんですね。そして、この間のインターハイのような屋根を持ってくるとその屋根の分が二百五十万かかるそうです、一回ですよ。だから、そういうふうなリースで借りれる設備もありますけども、それを平戸がつくっとってやるか、あるいは床からせり上がって出てくるようなやつでやるか、そこら辺もいわゆる見積もってみるというのも、私は先ほどの交流人口を拡大して相撲交流をふやして、地域にお金を落とさせると、それが何年も続いていくわけですね。とにかく国体前で県もそこら辺平戸がやるよと、どうかこれ少し予算づけはとなれば私は全然出さないという知事じゃないと思うんですよね。あそこの佐々の高校、あれで準優勝ですか、清峰ですね、あれしたときもグラウンドを整備してきっちりお金を与えたわけですから。我が平戸にはアマチュア横綱がおるわけですから。そうするとやらんわけにいかんじゃなかろうかと思うんですね。しかも国体も間近に迫っておりますから。だから市長、それこそどぎゃんかせにゃいかんということで、前向きに検討してみる余地はあるというぐらいの御回答いただきたいと思いますがいかがですか。 ◎市長(白浜信君)  浦議員は結局県の大会でも屋内というけども屋内じゃないんですよ、屋外でやってるんですよ、県大会は。九州大会も護国神社の土俵でやったわけですから。それぐらいの外でやってるやつもあるわけです。だから、全国規模でやると屋内でやります。あれだって土俵つくるのは二千万ぐらいかかったんですよ、一回やるのに。そう簡単にいかないですよ、土俵は作り置きはできないわけですから、そのたびそのたびつくらないと割れてしまうわけですから。そういうことを含めて、今の問題は何十年に一回来るかわからないやつに五千万も幾らもかけるわけにはいかんじゃないかなと私は思ってます。 ◆九番(浦荘藏君)  市長、少し私の言った話がちょっと耳に届いとらん気がするんですけどね、私は国体が四十年に一回しかないわけですから、四十七年に一回。それを言ってるわけじゃないですね、年間全国大会が六回、そして九州大会が七回、そして長崎県内でも八回と。だから県大会とか九州大会とか、こういうやつを少なくとも引いてくるだけでも六回から八回ぐらいの平戸でそういう会場があるならということになると、先ほど言いったような年間千人から二千人ぐらいの交流人口もふえてくるんじゃないかと、だから、先ほど言った移動式の相撲場は土俵の分だけで、土だけで十万ぐらいなんですよね、土の入れかえの分で。最初の組み立て分を借りてくるのに八十万ぐらいかかるそうですよ、土台がですね。それに土を入れてやるわけですね。屋根は全国レベルになると屋根もつけにゃいかんですけども、それが二百何十万かかるそうです。だから、組み立て式の土俵でもいつでも平戸でやるというなら場所もあるし、組み立ての土俵もできるということになると、先ほど言ったような関係者の宿泊もふえてくるわけですけれども、いま一度どぎゃんかせにゃいかんということで頼みます。 ◎市長(白浜信君)  浦議員は八回あるから全部場所があるからできるということでないわけですよ。これ持ち回りになってるんですよ、どこでも。九州大会でも全国大会でも全部持ち回りをしてやってるわけですから、土俵ができたから全部来るというわけじゃないんですよ。だからそこのところをはき違えないでいただきたい。 ◆九番(浦荘藏君)  もうちょっとどぎゃんかせにゃいかんということで、持ち回り、県大会は先ほど言いましたように、長崎県の中でも諫早、今度小野であります、五月。だけども場所の問題、それから宿泊所の問題でできたら平戸でやるということであれば我々も県の理事会あたりも平戸でやるというならそっちがよかとよというような意見が出とるわけですね。だから、もう時間になりましたので、ひとつ前向きな取り組みを御検討いただきたいと思います。 ○副議長(吉福弘実君)  以上で浦荘藏議員の一般質問を終了いたします。 これをもって本日の一般質問は予定者の質問を終了いたしました。あすの本会議は午前十時より開き、一般質問を続行いたします。 本日はこれにて散会いたします。                午後四時二十六分 散会...